Halo at 四畳半は、これまで新潟でもたびたびライブを行っている4人組バンド。昨年の10月にフルアルバム「swanflight」でメジャーデビューを果たし、6月5日には新たなミニアルバム「from NOVEL LAND」をリリースしました。メンバーによれば、「銀河の外側を取り巻く領域」を意味する英語の「Halo」、そして身近な現実を象徴する「四畳半」、その間に位置して、双方をつなぐ音楽を目指すことが、バンド名の由来になったそうです。

 

渡井翔汰さん(Vo、G)「僕らは活動を始めたときから、抽象的というか、ファンタジックな感覚と、現実を生きている自分たちが感じていることを結びつけて、Halo at 四畳半の音楽として、皆さんに届けることを目指してきました。ただ、生まれる曲は、活動を続ける中でずいぶん変わってきたと思います。とりわけ、メジャーデビュー作になった前のアルバム以降の変化は大きいですね。そう感じるのは、前作で(JUN SKY WALKER(S)のメンバーで、ゆずなどのプロデューサーとしても知られる)寺岡呼人さんにプロデュースをお願いして、とくに歌詞に関してさまざまなアドバイスをいただいたからです。それまで、歌詞はほとんど僕が担当してきて、どちらかといえばどんな意味にも受け取ってもらえるような、抽象的な言葉を選ぶことが多かったんです。でも、寺岡さんには、もっと分かりやすい言葉で同じ意味のことを伝えられると教えていただきました。そうやって教わりながら前作を作り上げた経験を、今度のミニアルバムでは生かすことができたと思います」

 

歌詞に関して大きな進化を遂げた前作を経て、今度は一部を除き、メンバー自身が主導して作り上げた最新作は、バンドとして目指す方向性をゆるがすことなく、全体の音作りの面でも新たなチャレンジをしっかりと具現化できたようです。

 

白井將人さん(B)「バンドから生まれる音を伝えるためには、力強くベースを弾かなきゃいけないと思い込んでいた部分があったと思うんです。でも、今回のミニアルバムでは、歌詞を伝える軽快なメロディーを生かすことを考えました。そのためには、力を入れるよりも、もっと曲がスムーズに流れて、それを聴いてくれる人たちにすんなりと受け止めてもらえるような音が必要だと気付きました。低音部を支えることを考えた演奏を形にすることができたと思います」

 

ミニアルバムでたどり着いた「新境地」(次のページへ)