くま一の看板メニューがこちらの「長岡生姜醤油らーめん」(750円)。
長岡生姜醤油といえば、新潟五大ラーメンの一つに数えられ、長きにわたり新潟で愛される味。それに比べると、見た目も味も大きく異なります。
まずは何と言っても、ビジュアル。濃褐色のスープはおなじみのそれですが、明らかに違うのが、美しくそろった麺線。
ラーメンの麺上げといえば、「てぼ」と呼ばれるカゴ状のザルの中に麺を入れ、ゆで上がったらてぼを持ち上げて湯切りをするのが、近年のラーメン店のスタンダード。しかしこちらは違います。
お湯を張った大きな釜に麺を泳がせて、店長の大野司さんが菜箸を巧みに動かして麺を整えます。2人前以上を作る時は、菜箸に全神経を集中させてきっちり1人前ずつ麺を上げるのだとか。熟練の職人技ですね。
ゆで上がった麺は中細のストレート。食べてみると食感にも驚きます。生姜醤油ラーメンの多くが多加水のモチモチ麺なのに対し、こちらは低加水。食べ進むうちに麺が程よくスープを吸い、味わいが変化していきます。
強火で沸騰させずに、4時間ほどうま味を引き出すスープは淡麗系の味わいなので、この麺との相性も抜群です。