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【連載:静子の台所Vol.4】お弁当上手は彩り上手

どうも、ご無沙汰しておりました。季節はすっかり秋になってしまいました。

本日発売の月刊新潟Komachiをパラパラとめくり、静子が一言。

(※静子のご紹介はコチラから)

 

「どこめくってもお弁当ねぇ、すごい量ねぇ。あら、このお弁当もおいしそう。でも、私のお弁当も負けてないわね」

 

確かに、静子のお弁当は会社の休憩室でも評判。毎回、ふたを開ける度、まわりの皆様から「あ、また静子さんのお弁当!? おいしそう~」と言われることが本当に多いのです。

 

で、まあ、こちらがそのウワサのお弁当。

「やだ、ちょっと! 写真に撮るなら、ちゃんといい弁当箱に入れるんだったわね!」

と後ろでぶつぶつ言いながら、お弁当おかずを皿に盛っています。

 

「お弁当はとにかく彩りね。赤、黄色、茶色、緑。しっかり4色入れてあげれば、容器がどんなだっておいしそうに見えるのよ」

 

>>それでは、未だ現役で“母の味”を作り続ける静子のお弁当おかずを詳しくご紹介!

 

まずは、静子流お弁当の彩りに欠かせないのが、

・ミニトマト(赤)

・ブロッコリー(緑)

の2つ。今回は張り切ってカリフラワーもゆでたそうです。

 

「あんた、マヨネーズ付けると全部マヨネーズ味になってやだって言うから。野菜は全部、ダシ汁でゆでてるのよ。ダシの味が染み込んで、マヨネーズやドレッシングを付けなくてもおいしく食べられるでしょ」

 

ダシ汁といっても、お湯に顆粒タイプのカツオダシを入れるだけの簡単なもの。

確かに、塩だけでゆでるより、ふんわりダシのお味がして、おいしいんですよ。我が母ながらなかなかと思う。

 


 

次に欠かせないのが

・卵焼き(黄色)

確かに、これが入っていないと、お弁当って感じしません。ガッカリします。

【ふんわりしっとり卵焼き】

ー材料ー

卵…3個

ダシ汁…60cc

(ダシ汁なんて言ってますけど、これはめんつゆです。めんつゆを表示通りに水で薄めたもの)

砂糖…大さじ1

サラダ油…適量

 

ー作り方ー

1.卵を8割程度溶きほぐして、ダシ汁、砂糖を入れて、よく混ぜる。

2.卵焼き器にサラダ油を熱し、1の卵液をすべて流し込む。ぽこぽこと膨らみができたら、菜箸でつぶす。ごく細い火にして、フライパンの周りの卵がかたまり始めるまで放置。

3.ある程度半熟まで火が通ったら、手前から奥にくるくると2~3巻きほど巻く。

 

「ふんわりしっとりと仕上げるには水分と砂糖よ! 細い火にして、そのままフライパンを放置しておくこともポイントね。その間に他のおかずをいろいろ作るのよ。だから、たまに焦げちゃうんだけどね」

だからか…。手際はいいが、たまに出来がアレなのは。

 


 

お次は今が旬です、レンコンのきんぴら(茶色)

 

【レンコンのきんぴら】

ー材料ー

レンコン…適量(1塊くらいかな、と言ってました)

酒…フライパンひとまわし程度

サラダ油…適量

しょうゆ…小さじ2、みりん…小さじ2、酢…小さじ1

(しょうゆ、みりん、酢、はレンコンの量に応じて2:2:1になるように)

砂糖…少々

 

ー作り方ー

1.レンコンは縦半分に切り、薄くスライスして水にさらす。水を切ったら、フライパンにサラダ油を熱し、レンコンを入れる。酒を加えて中火で炒める。

2.レンコンが透き通ってきたら、砂糖を加えて少し炒める。みりん、しょうゆを加えて、さっと煮絡め、最後に酢を入れる。

 

「味の決め手は酢よ、酢。味にまろやかさとコクが加わるし、傷みにくくなるしね。酢は最後に入れてね、じゃないと酸っぱさが際立っちゃうから。炒める時間なんて適当よ。レンコンが透き通ったらおしまい。あんまり火を通すと、イモみたいな食感になっちゃうから気を付けて」

 

なるほど。確かに、シャキシャキの食感はレンコンに欠かせません。好みで七味や鷹の爪を入れてもよいそうです。

 


 

続きまして、インゲンのゴマあえ(緑)

【インゲンのゴマあえ】

ー材料ー

インゲン…1パック

塩…少々

みそ…小さじ1、砂糖…小さじ1、しょうゆ…少々

(これもきんぴら同様、インゲンの量によって1:1:少々になるように)

すりゴマ…適量

 

ー作り方ー

1.沸騰した湯に塩を入れ、インゲンを色が鮮やかになるまでさっとゆでる。

2.ゆであげてから、一口大に切る。みそ、砂糖、しょうゆ、すりゴマを加えてあえる。

(絡まりにくければみりんを加える)

 

「インゲンはね、ゆでてから切らないと。豆がお湯の中に飛び出しちゃうからね。オクラで作ってもおいしいわよ」

静子のお弁当には、オクラかインゲンのゴマあえがよく入っています。お酒のアテにもいいそうです。

 

 

>>最後に、最近ハマっているという安くて簡単な豚肉だけで作る肉詰めのレシピを!

ここ最近、豚肉だけで作る肉詰めに夢中らしいんです。

「安くて簡単なのよ。つなぎもいらない、豚肉とタマネギだけ。まるめて、こねて、焼くだけよ。お父さんもハマってんのよ、おいしい、おいしいって」

【ピーマンの肉詰め】

ー材料ー

豚ひき肉…「200g程度だったかしら」

ピーマン…ひき肉の量に応じて

タマネギ…1/2個

塩・コショウ…少々

薄力粉…少々

サラダ油…適量

酒…たっぷり

ダシ汁…適量(肉ダネをフライパンに並べた際、半分くらいかぶる程度) 

砂糖…小さじ1、しょうゆ…小さじ2

 

 

ー作り方ー

1.ボウルに豚ひき肉とみじん切りにしたタマネギを入れて、塩・コショウをし、こねる。

2.一口サイズにまるめて、縦半分に切って種とワタを外したピーマンに詰める。肉の表面に薄力粉を付ける。

3.フライパンにサラダ油を熱し、肉側から並べていく。すべて並べたら、酒をまわし入れる。そのまま3分程度蒸し焼きにして、ダシ汁、砂糖、しょうゆを加えて、ふたをして肉に火が通るまで煮絡める。

 

「周りに薄力粉をまぶしておけば、味の絡みが良くなるし、万が一焦がしちゃっても、べろんってはげばいいのよ。(←きっと焦がしたのだろう)冷蔵庫に余り野菜があれば入れたらいいわ。ニンジン、ネギ、シイタケ…あ、シイタケはピーマンの代わりにしてもいいわね。シイタケの肉詰めなんて、これからの季節おいしいわよぉ」

 

味の絡まりがよくて、豚肉なのにしっとり仕上がっているから不思議。秘密は薄力粉にあったのだろうか…大してこねなくてもいいらしいから、なおさら不思議。

 


 

そんなおかずが詰まりまして、完成するわけです。

静子のお弁当、ご飯はいつもおにぎりです。

「Komachi Kitchenだっけ? 佐藤智香子さんのおにぎりのレシピ。あれでとろろ昆布をのり代わりに巻いていたから、マネしてみたわ。これなら具が同じでも2回楽しめていいわよね

 

そうです、料理研究家・佐藤智香子さんによる「365日おにぎりレシピ」はKomachi Kitchenに連載中です。

 

そして、9月25日発売の「月刊新潟Komachi」は「ウワサのお弁当 技アリ常備菜」と題したお弁当特集! お弁当レシピはもちろんですが、県内のおいしいお弁当屋さん情報も満載です。

こちらも合わせてお楽しみください! 

>>最新号はコチラから

 

 

最後に、「静子さんって本当にいるんですか?」と最近よく質問を受けます。

います。いますよ!

これ、静子が書き留めてくれた今回のお弁当レシピです。

いるんですってば、静子63歳。最近ショートカットがお気に入りです。

 

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