通称「豆屋」と言われていました。

甘納豆職人の佐藤耕一さんは現在四代目。初代のころは「豆屋さん」と言われ、たくさんの豆商品を扱っていました。「甘納豆は昭和に入ってからだったか、戦後だったか、どっちだったかなぁ」と耕一さんは話します。「昔は『しゃりかり』という豆を砂糖で固めたものが有名だったんです。あのころ、3本の指か5本の指に入るほどでね(笑)。皆さんに『おいしい!おいしい!』と言われてうれしかったなぁー」。

実は!甘納豆は通年で販売していません。夏はお休みします。お店番担当の佐藤一子さんは話します。「6月の初めから9月の初めはお休みです。暑くてじめじめしている新潟の夏は甘納豆に向かないんですよ。人と一緒で汗をかく時期はだめですね。甘納豆が泣いてしまうから(砂糖が溶けてしまう)。天気予報を見ながら作り始めのタイミングは微調整しますが、お彼岸のタイミングには販売スタートするように心掛けています」。取材時はちょうど作り始めたタイミングで、お客さんの中には「この甘納豆を待っていたんですよ!」という人がたくさんいました。

甘納豆を作るには3日間かかります。1日目:豆を水に浸す→2日目:水炊きをして夜に『ミツ』の中に入れる→3日目:別の『ミツ』に入れて炊き、乾かして砂糖をまぶして完成。「甘納豆は砂糖の加減ではなくて、炊き具合が勝負どころ。一度水に浸したら、豆はステンレスのかごからどこかに移さず、そのまま最後まで同じかごの中で仕上げます。豆が崩れてしまいますからねぇ」。耕一さんの仕事によって独特の甘みが表現されている甘納豆。昔は何人かで甘納豆を作っていましたが、現在は耕一さん一人で、お店の奥にある工場で甘納豆を作り続けています

 

 

さぁ、甘納豆のご紹介ですよ! >