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新潟豆紀行Vol.4:創業100年を迎える新潟市唯一の甘納豆屋さん

2018年で創業100年を迎える(すごいです!)、新潟市中央区古町にある佐藤菓子店。豆紀行好きの皆さんはすでにチェック済みだと思いますが、そうです!甘納豆のお店です。「甘納豆といえば、佐藤!」というほどの存在で、取材中には新潟のマダムたち&ジェントルマンたちがたくさん買っていきました。

 

いわゆる「しも町」にあります。カメラ片手にお散歩の皆さんには絶好のフォトスポット!

でしょ!

よく考えてみてくださいこの配色。「トリコロールカラー」ではありませんか!そして、お店の中に入ると驚きます。レトロなお菓子ケース。木製なんですよ。新聞でも記事になったほどで、もちろん、お店にはスクラップがおいてありますから見せてもらいましょう!

この角度といい、上のふたといい、下の部分はそれぞれ引き出しなんです。よく見ると、すごさがわかります。

お店に行ったら触れることをおすすめします。

 

 

甘納豆の前に知っておくこと! >

通称「豆屋」と言われていました。

甘納豆職人の佐藤耕一さんは現在四代目。初代のころは「豆屋さん」と言われ、たくさんの豆商品を扱っていました。「甘納豆は昭和に入ってからだったか、戦後だったか、どっちだったかなぁ」と耕一さんは話します。「昔は『しゃりかり』という豆を砂糖で固めたものが有名だったんです。あのころ、3本の指か5本の指に入るほどでね(笑)。皆さんに『おいしい!おいしい!』と言われてうれしかったなぁー」。

実は!甘納豆は通年で販売していません。夏はお休みします。お店番担当の佐藤一子さんは話します。「6月の初めから9月の初めはお休みです。暑くてじめじめしている新潟の夏は甘納豆に向かないんですよ。人と一緒で汗をかく時期はだめですね。甘納豆が泣いてしまうから(砂糖が溶けてしまう)。天気予報を見ながら作り始めのタイミングは微調整しますが、お彼岸のタイミングには販売スタートするように心掛けています」。取材時はちょうど作り始めたタイミングで、お客さんの中には「この甘納豆を待っていたんですよ!」という人がたくさんいました。

甘納豆を作るには3日間かかります。1日目:豆を水に浸す→2日目:水炊きをして夜に『ミツ』の中に入れる→3日目:別の『ミツ』に入れて炊き、乾かして砂糖をまぶして完成。「甘納豆は砂糖の加減ではなくて、炊き具合が勝負どころ。一度水に浸したら、豆はステンレスのかごからどこかに移さず、そのまま最後まで同じかごの中で仕上げます。豆が崩れてしまいますからねぇ」。耕一さんの仕事によって独特の甘みが表現されている甘納豆。昔は何人かで甘納豆を作っていましたが、現在は耕一さん一人で、お店の奥にある工場で甘納豆を作り続けています

 

 

さぁ、甘納豆のご紹介ですよ! >

嗚呼、甘納豆の世界!

佐藤菓子店で作られている甘納豆は3種類あります。それぞれ袋に入って売られています。味はどう違うかって?食べ比べてみましょう!

一番人気の甘納豆。大粒で食べ応えがあります。

やや大粒で、ミドルクラスと言いましょうか。ほどよい感じです。

小粒です。手のひらにたくさんのせてしまいます。そして欲張りな皆さん!組み合わせもあるんですよ。

上と下で違います。

この甘納豆を食べると、ほかの甘納豆では満足できない」という声がお店にたくさん届きます。また、お店には甘納豆だけでなく、新潟では珍しいお菓子もたくさん扱っています。大阪の問屋さんも来ていて、関西のユニークなお菓子もあります。

あ、豆天があります!こちら、豆がぎっしりです。お店でチェックしましょう。写真の右上にあるのは京都のお菓子です。ほかにも、たくさんお菓子があります。

佐藤菓子店の甘納豆WORLD、いかがですか?お店に行きますと、佐藤ご夫妻が陽気に、笑顔で迎えてくれます。そして、ついつい長話になってしまいます。甘納豆のこと、豆のこと、街のことなど、いつしか「また来たいな」と佐藤ご夫妻&甘納豆のファンになるはずです。甘納豆は380円(税込)です。

 

佐藤菓子店

[住所]新潟市中央区古町通10-1665

[電話番号]025-222-9742

[営業時間]9時~19時、日曜・祝日10時~17時

[定休日]第1、3日曜※不定休のこともあり

[駐車場]なし

 

 

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