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新潟豆紀行Vol.6:魚沼コシヒカリの産地にご飯が進む納豆「大力納豆」あり!

新潟といえば!米、酒、肴です。そして、新潟のお米といったら!魚沼のコシヒカリ!を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。そんなお米の名産地である魚沼には、お豆が大粒でふっくらしていて、かむほどに甘みを感じる納豆「大力納豆」があります。豆紀行ファンの皆様、お待たせいたしました!豆ロマンあふれる、あの納豆の登場です。

関越道小出インターからちょっと湯沢方面に進み、石川雲蝶のすごい作品がある西福寺開山堂の看板を横目に、いざ大力納豆の工場へ。こちらは、工場という門構えでありつつも誰でも納豆を購入できるショップがあり、事前予約で工場見学や納豆作り体験もできるんです(後で詳しくお伝えします)。

この看板を見て「あ~!」と思った人は、スーパーや百貨店で陳列されている納豆を思い出したのではないでしょうか。「創業当時、この地域には豆腐屋さんはあったのですが、納豆屋さんはありませんでした。先代のいろいろな思いもあり、納豆屋さんをスタートさせ、気がつけば…魚沼エリアのそれぞれの家庭に定着した納豆となり、『納豆といえば大力納豆!』とご支持いただけるまでになりました。皆さんに支えられながら約80年、本当にありがとうございます」。お話を聞いたのは3代目であり、納豆連(全国納豆協同組合連合会)の常務理事兼青年同友会委員長でもある坂詰仁さんです。「業界的に見ると納豆は若干の右上がりなんですよ。『ひきわり納豆』の需要が上がっているんです。また、学校給食、温泉旅館をはじめ、いろいろな場所で提供されていることも要因のひとつですね」。

ところで皆さんは納豆をどのようにして食べてますか?ここ魚沼地方では「砂糖×醤油」が定番。しかし、坂詰さんは違います。「塩をちょっとだけ振ります。だって納豆は芸術作品じゃないですか!お豆の味を楽しまなくっちゃ!」。わさび、しょうゆ、塩、七味、ネギ、タマゴ…納豆の食べ方っていろいろありますよね。

 

 

納豆が完成するまでのお豆の小旅行 

納豆が完成するまでのお豆の小旅行

まずは豆を水洗いして、一晩水に漬けます。大豆は新潟県産であったり、北海道産であったり、国産の大豆を使うことがほとんどです。「新潟県産のエンレイ大豆や北海道産のすずまる、鶴の子、ゆきほまれ、という感じでしょうか」。そして、大豆は大きな釜で蒸されます。

これ、何をかけていると思います?納豆菌なんですよ!「大力納豆では、蒸した後の温かい状態で納豆菌をかけます。納豆屋さんによってどのタイミングで菌をかけるか異なるんですよ」。納豆菌…液体ではなくて、固形だと勝手に思っていたため、ピンときませんでした。

「日本では納豆菌を売っている会社が4つあります。大手の納豆屋さんでは自社開発の自社菌を持っていると思います。私たちのような会社の規模では、コストが掛かりすぎて作れません。でも…自社菌=大力納豆菌は作りたいですね!魚沼コシヒカリで作れたら最高です!」。この納豆菌、専門家が言うには簡単に作れるらしいのですが作り方は門外不出だそうです。「私も知らないんですよ。メーカーに聞いても教えてくれません」。

さぁ、納豆はいよいよパッケージへINです。製造ラインへお豆がご搭乗です。

規則正しく、一定量がちゃんと入っていきます。

納豆量の微調整やパッケージの位置など、ラインはゆっくりと動き始め、徐々にスピード&回転が上がっていきます。

お越しいただいたお客様に、工場見学をしていただくこともよくあります。製造がお休みの場合もありますので、工場見学をご希望の場合は事前にご連絡をいただけるとありがたいです」。

そして納豆は醗酵室へ進みます。納豆菌がすくすくと、大豆をおいしく発酵させます。「賞味期限ってありますよね。この期間に納豆菌がベストな状態になるよう逆算して作っておりますから、ぜひこの期間内に食べていただきたいです。褒め称えて美味しく味わえる期間内にお楽しみください!」。

箱の横に「ひ」と書かれているものは「ひきわり納豆」のことなんですねぇ。

 

 

粒の大きさと豆の味がハンパない! >

粒の大きさと豆の味がハンパない!

大力納豆のラインアップ、いろいろあるんですよ。

小出っ子50g×2個

第3回全国納豆鑑評会最優秀賞受賞です。新潟県産大豆、魚沼に湧き出る雪の伏流水で仕込まれています。パッケージデザインは魚沼市在住の画家:早津剛さんによるもの。豆の大きさに驚くはずです!!!!

 

国産ひきわり納豆42g×2個

第16回全国納豆鑑評会ひきわり部門第一位受賞!ひきわりといっても、ふたを開けると「あれ?小粒タイプの納豆?」と思うほど大粒です。

 

100%北海道産大粒45g×2個(右)

国産こつぶ納豆42g×2個(左)

100%北海道産大粒は、第5回納豆鑑評会最優秀賞、第19回・第20回全国納豆鑑評会優秀賞連続受賞しています。食べてみたくなりますよね。

 

糀入味付納豆120g(右)

かんずり入り辛味納豆100g(中)

辛味納豆100g(左)

この3タイプ、初めて食べたときには衝撃を受けました。ご飯が進んで進んで、どんどん加速して…。酒の肴としても…どっちも猛スピードです!

 

 

ラストは看板納豆の「あれ」が登場です! >

国産大豆小粒ですけど…大粒の間違いでは?

国産大力納豆75g

定番中の定番でもある、大力納豆の主役。パッケージを見ると「小粒」と書かれていますが、どう考えても大粒にしか思えない大きさなんです。そして…大豆のうまみ!一度食べたらリピートしたくなります。

 

 

日本において納豆は身近な存在ですが、海外では匂いや粘りが苦手という人もまだまだ多いのが現状です。「まずはアメリカ進出を考えているんですが、どうすれば食べてもらえるか、どうやったら気にしてくれるのか、試行錯誤中は続きます」。坂詰さんの納豆への熱量は日に日に増すばかり。今日も納豆が苦手な子どもへ、遠路はるばる来てくれたファンへ、納豆への情熱を伝えます。「アメリカ人ウケするアメリカンテイスト納豆ってなんです?ちょっと教えてくれないかぁ

大力納豆本社では、工場見学(稼働日の10時~12時限定)のほか、納豆造り体験(1名から受け付け、材料費として1,000円必要)も受付中。子どもも大人も楽しめるため、夏休みや冬休みは予約がたくさん入るそうです。どちらも、予約状況や工場稼働日確認が必要なので、事前にお問い合わせください。

 

 

株式会社大力納豆

[住所]魚沼市十日町360-6

[電話番号]025-792-0411

[営業時間]8時~17時

[定休日]日曜

[駐車場]あり

 

大力納豆 横町本店

[住所]魚沼市小出島1048-5

[電話番号]025-792-6948

[営業時間]8時30分~18時

[定休日]水・日曜

[駐車場]なし

 

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