大学に在籍しながら歌手として活動を始めた杏沙子さんは、オリジナルシングル「道」「マイダーリン」を次々と発表。自主制作のMVやライブ活動で存在感を放ち、次第に注目されるようになりました。

 

「『MVないけど、作らないの?』って周りの人に言われて、『確かに!』って気付いて作り始めました(笑)。『アップルティー』のMVを作ろうってなったタイミングの時に、ちょうど映像監督さんから『何か作品を作りませんか?』というメールをいただいたんです。それで、制作をする事になったMVは学校が舞台なので自分で小学校に電話をして、1日借りるためにバイト代をかき集めて、友達を呼んでエキストラとして出演をしてもらって・・・・・・本当に必死でしたね(笑)。YouTubeで公開したあとも、全く自分が知らない誰かが聴いていることが不思議過ぎて、再生回数が増えていくのもあまり現実味がなかったです。それを観てライブに来てくれる方が増えるのが一番実感につながっていたかな。これまで周りの方にたくさんアドバイスをいただいて、道を示してもらってきました。インディーズ時代につながった方は本当に誰一人欠けてはいけない存在です。自分はご縁でできているなあと今でも思いますね、周りの人たちに恵まれてるなって

 

 

 こうして着実に活動の幅を広げてきた杏沙子さん。満を持して、7月にメジャーデビューを果たしました。

 

「現在所属している事務所の方がライブに足を運んでくださって、声を掛けてもらいました。初めは信じられなかったので、おそるおそる逃げ腰でお話を伺っていましたね(笑)。所属が決まってから1年たって、メジャーデビューのお話をいただきました。メジャーデビューが決まったら、くす玉を割るくらいうれしいんだろうなと思っていたんですが、いざその話を聞くと、もちろんうれしい気持ちもありましたが、もっともっと頑張らなきゃって責任を感じましたね。今までは自分の100%で曲を作ったりライブをしたりしてきたけど、これからは120%で臨まなきゃいけないなって

 

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