日本のR&Bシーンを常にリードしてきた新潟出身の歌姫・DOUBLEさん。シングル「For me」でデビューし、今年で20周年。記念すべきアニバーサリーイヤーを迎えたわけですが、当の本人は全く意識がなかったようで……。

DOUBLEさん

 

DOUBLEさん「(20周年)ありがとうございます。正直、SILVAに教えられるまで、20周年ということに全く気付いていなくて(笑)。こういった形でインタビューを受けて、だんだんと『もう20年も経ったのか~』という気分になっている感じです」

 

SILVAさん

 

 デビューした1998年は、日本のR&Bミュージックの黎明期。今のようにR&Bが当たり前にヒットチャートを席巻する状況ではなく、シーンが成熟していない“夜明け”の中、DOUBLEさんを含め“開拓者”となったアーティストの果たした役割は大きかったといえます。

 

DOUBLEさん「“DIVAブーム”“J-R&Bブーム”って一種のムーブメントですよね。そこに至るまでにはアーティストたち自身の強い欲求があって、それがある意味爆発したような印象です。その強い欲求は私自身も強く持っていて、それらが強いエネルギーになって一つのムーブメントになったんじゃないかな、と思います。
 DOUBLEの活動としては極力メディアには露出しない方向性でやってきたんですが、『影響を受けました』って言ってくださる方もいまだにいて、自分のやってきたことはそれなりに意味があったのかな、なんて思っています」

 

 一言で20年と言っても、その間、さまざまなことがありました。姉妹デュオからソロプロジェクトに形態が変わったり、TAKAKOさんご自身も病気を患うなど我々からは想像もできない経験をされた中で、それらが自身の音楽性に与えた影響はどのようなものだったのでしょうか?

 

DOUBLEさん「それは正直、自分では測りかねますね。曲作りではただひたすら音を追究していたので。歌詞、つまり言葉も、基本的にはサウンド感を優先して曲を作ってるんですよね。ただそういった作業を重ねてそれなりにこなれてきてからは、『もっと歌詞の内容を深くしたい!』っていう欲求も生まれたりして、表現の幅は広がったかもしれないです。それに伴って人生経験も曲に反映出来るようになっているかもしれませんね」

 

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