こうして進んできた弦楽四重奏との制作。昨年の活動を通して多くの反響を受け、今年も第2弾となるセルフカバーアルバムの発売コンサートツアーの開催が決定しました。

 

 

「昨年セルフカバーアルバムを作ってツアーをやって、『まだやれる事はあるな』『すごく面白いな』と感じているうちに、第2弾をやりたいと思っていました。基本が独学というか自己流でやっているので、あとはもう経験を積むしかない。その都度、今まで挑戦したことがないやり方にトライしながら、弦楽四重奏の4人と僕とでやれる事をちょっとずつ自分で広げようという思いから始まった第2弾なんです。デビューしてから31年活動してきて、いろんなことは経験から予測ができるようになりました。でも、このカルテットに関しては、まだアレンジに取り組んで6年ですし、ツアーもやっと今回が2回目という自分の活動の中での経験がまだ非常に浅いものなので、とにかく自分の経験値を上げていかなければいけないという段階ですね。唯一僕の中で気分的に救いなのは、ロックやポップスのフィールドで弦楽器の編曲を自分自身でしている人があまりいないってことですね。たぶん僕を含めても数人くらいだと思うので、『これはやるべきだ』という気持ちで続けています」

 

 芸能生活31年を超えてもなお、ストイックに自身の音楽を追求しているKANさん。第2弾となる今年のツアーはどのようなものになるのでしょうか?

 

 

「この形のコンサートツアーは僕もまだ2回目ですし、お客さんもこのタイプはあまり見た事がないと思うんですよ。クラシックとしてはカジュアルすぎますし、ただロックやポップスにしては弦楽器が4人並んでいると、ちょっと緊張する気もしますし。当然最初から最後までピアノと弦楽器という同じ楽器を演奏するので、大きく音色を変える事は基本的に出来ないですし、物理的にステージ上を動くこともできません。そんな制約がある中で、これまでにやってきたバンドや弾き語りとは、全然違う面白いものを作りたいなと思っています。僕の活動の中で最も上品なコンサートであることは間違いないですね(笑)。ぜひ会場に足を運んでいただければうれしいです」

 

 

◆Concerto col Quartetto da Muroia 2018 

【会場】新潟市民プラザ 

【日時】11月10日(土)17時

【料金】7,000円(全席指定)

【備考】チケット/発売中

【お問い合わせ】キョードー北陸チケットセンター TEL:025-245-5100