昨年5月に初の全国流通作品となるファーストミニアルバム「カントリーロード」を発売。聴く人の心に残る歌声とメロディーで人気が急上昇し、開催するライブはSOLD OUTが続出。今、最も話題を集めているスリーピースバンド・Saucy Dogのフロントマン・石原さん(Vo、G)にバンドの今について、お話を伺いました。

 

 

「メンバー3人だけで機材車を運転して全国を回っていた時は、本当に片手に収まるくらいのお客さんしかいなかったり、自分たちのお客さんは0人で、対バンのバンドマンだけが客席にいたりしたこともたくさんありました。だから今、全国ツアーをさせていただけて、チケットが完売になっている状況は本当にありがたいことだなと思っていますね」

 

 ファーストミニアルバムをリリースしてから数々のライブを重ね、着実に前へ進んできた彼ら。今年5月に発表したセカンドミニアルバム「サラダデイズ」では、迷いや不安を抱えながらも突き進んでいくという素直な思いを、さらに成長したサウンドで示しました。

 

「ファーストミニアルバムにも収録されている『いつか』など恋愛の曲が前作は多かったのですが、『サラダデイズ』は俺たちのバンドの泥臭さを詰め込んだ作品になりました。人に愛を伝えたり、前を向いている希望の歌だったりをちゃんと作っていきたいと思ったんです。結果として、うまくいかない時もあるけど、諦めずに前を向いているバンドの今をちゃんと入れられたんじゃないかなと思っています。バンドをやってるうちに、ちょっとずつ周りの人の愛に気付いたり、これから先の希望を見据えてやっていけるようになったんですかね。お客さんが増えたり、チケットが売れたり、環境がちょっとずつ変わりつつある。メンバーのモチベーションも上がっているし、そういうことが曲にも反映されているんだと思います」

 

 こうした前向きなモチベーションの中で作られた今作。制作過程ではメンバーの意見交換が盛んに行われたそう。

 

 

「曲作りの時に一番ぶつかるのは、俺とドラムのせとゆいかですね。お互いに曲へのアプローチが異なるので、アイデアを出し合って、どっちの案を採用するか話し合います。ベースの和貴はあんまり聞いてないことが多いですが、彼が中立な立場でいてくれるから、バランスがちょうどいいんです(笑)。みんなただただ純粋にいい曲を作りたいって思ってるだけなんですよね」

 

意欲作を引っ提げて、全国ツアー開催中!(次のページへ)