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全国のソウルメイトに届けたい、鶴の最新EPが完成!

 埼玉県鶴ヶ島市・鶴ヶ島西中学の同級生で結成されたスリーピースバンド・鶴結成15周年&デビュー10周年を迎えた彼らが、それを記念した全国ツアー「ALL TIME CLASSICS〜47都道府県大会〜」で9月29日に新潟を訪れました。会場のCLUB RIVERSTに集まった幅広い層のソウルメイト(=ファン)の前に登場した彼らは、秋野さん(Vo、G)のソウルフルな歌声と、体を動かさずにはいられない躍動感あふれるサウンド、客席も巻き込む圧倒的なパフォーマンスを武器にライブを展開。「くすんだ愛と魂をピカピカに磨こう!」「大丈夫、俺たちがいる!」とファンを盛り上げ、会場を力強い肯定感で包み込みました。

 

 ライブが行われた同日、本番前の貴重なお時間をいただき、新潟でのエピソードから最新EP「歩く this way」のお話まで、たっぷりと伺いました。

 

 

笠井さん

 

笠井さん(D)「僕はお父さんもお母さんも新潟出身で、おばあちゃん家が新潟にあるので、新潟弁を聞くとかなりほっとしますね。帰ってきたな~って思います」

 

神田さん

 

神田さん(B)「僕は中学の時、陸上部だったんですけど、村上市の笹川流れマラソンに2年連続で参加した思い出がありますね」

 

秋野さん「新潟はアクセスがいいので、僕らが20歳くらいの時はスノーボードでもよく来てましたね。1シーズン10回くらい来てたんじゃないかな」

 

神田さん「1階のお食事処でカルビクッパ食べるんだよね(笑)」

 

 

秋野さん

 

秋野さん「そうそう。それで15時になったら食べたくなくても必ずクレープを食べるっていう(笑)。そういう決まりでやってましたね。ライブでも昔から新潟のお客さんは温かいな~って思っていました。2年前に開催した全国47都道府県2周ツアーの時に、大雪で開催が危ぶまれたことがあって、新潟県外から遠征する方は交通機関がだめで来られなくなっちゃったんです。でも、地元・新潟の方はみんな来てくれたんですよ。僕らは『こんなに街が埋まってるけど大丈夫?』って心配してしまうほどの雪だったんですが、『このくらいの雪だったら地元の人はみんな来ますよ』みたいなノリで(笑)。そこからさらにスイッチが入り始めた感じがしますね。ツアー以外のライブでも頻繁に新潟に来ているので、隣町にいるくらいの気持ちです」

 

「これからも一緒に歩いて行こう」(次のページへ)

 

 

 そんな新潟とゆかりの深い鶴が、結成15周年&デビュー10周年というアニバーサリーイヤーにリリースした最新EP「歩く this way」。表題曲は「これからも一緒に歩いて行こう」という全国のソウルメイトたちに向けたメッセージが込められた楽曲です。

 

秋野さん「全国47都道府県ツアーが決まっていたので、ライブを通して一緒に育っていけるような曲を作りたいなと思っていました。鶴の15年間を詰め込みつつ、これから先もずっとスタンダードに歌っていけるような曲にしたかったので、普段よりも制作に時間がかかったと思います」

 

笠井さん「完成したデモを何曲かもらって聴いたのですが、『歩く this way』は鶴らしさがすごくある曲だと思ったし、今の15周年っていう自分たちの状況や、今まで15年間続けてきて、ここから先も進んでいくんだよっていう僕らの思いを感じてもらえる内容だったのですごくいいなって思いましたね。数あるデモ曲の中でこれが抜群によかったです」

 

神田さん「今回も前作に引き続き、プロデューサーに磯貝サイモンくんを迎えました。サイモンくんと一緒にアレンジや構成を詰めていって、『今までの鶴らしさ』と『新しい鶴』、両方入っている形になったので、この曲を選んでよかったなあと、あらためて思いましたね」

 

 

秋野さん「前回のアルバム制作時に初めてサイモンくんと一緒にやって、鶴の持ってる融通の効かないスリーピースロックバンドみたいな空気感に、サイモンくんの音楽的に変態ともいえるポップセンスがうまく融合したハイブリッドなものが作れたなっていう実感があったんです。今までにない鶴の扉を開けてくれたな、と。だから今作も迷う事なくサイモンくんに声をかけました。昔から親交があって、お互い人柄も知っているので、とにかく話が早い。『ああしたい』『こうしたい』っていうこちらの意図がすぐに伝わるんです。サイモンくん自身もプロデュースとかアレンジとかいろいろやっている中で、シンプルなスリーピースバンドと関わる事がすごく新鮮だったと思うんですよね。『勉強になるわ~』って言いながらやってくれました。僕らだけで作ってると、どうしても鶴の癖のような形に落ち着くんですけど、サイモンパワーによって3人でやってるのに『すごく難しくない、これ!?』ってアレンジになるという(笑)。構成や楽器の音の選び方など、すごくこだわってくれたので本当に今回も一緒にやってよかったなと思いました」

 

笠井さん「ドラム一つとっても、はじめに何個か組み合わせを考えるんですよね。スネアはこれで、バスドラはこれで、シンバルはこれでって。そのドラムセットを考えるのに3時間くらい時間をかけて。で、いざやろうって録音してみたら、『ベースとのマッチングがさっきの方がよかったね』とかで、振り出しに戻ったり。とにかく音決めにすごく時間を割いて、サウンドにすごくこだわって作る人なので勉強になりましたね」

 

 

神田さん「サイモンくんは本当にマニアックで、一つの事を突き詰めだしたら止まんないんです。『この音なんか違うんだよな。あ、あれがいいかも』ってなると、その場で『それ持ってないから買うわ!』って世界中のオークションを探して買ったり(笑)。僕らとの楽曲制作を通して、彼も刺激を受けてくれたっぽくてうれしかったですね。いいサウンド、いい曲を作るために、一つ一つの音にこだわってくれて、本当によかったです」

 

 プロデューサーに磯貝サイモンさんを迎えて、試行錯誤を繰り返しながら完成した自信作「歩く this way」。聴く人の日常を楽しく彩ってくれるようなサウンドとメロディー、そして3人の気持ちのいいハーモニーが絶妙に重なり合うすてきな楽曲です。

 

秋野さん「ライブでもやればやるほど盛り上がってくれるし、僕らの演奏の精度も上がってくるし、本当にツアーで育てがいのある曲に仕上がりました」

 

 

笠井さん「この曲には今の鶴のモードがすごく反映されていると思いますね。今回のライブはなんだかリラックスしてるんです(笑)。前回の47都道府県2周ツアーの時は結構気合いが入っていたし、いろんな事に悩みつつ向き合いながら回っていたんです。それを経てそんなに根を詰めてやらない方がむしろいいんじゃないかっていう気がしてきて。意図的に肩に力が入らないようにしている部分もあり、今回のツアーはすごくいいペースで回れていますね」

 

神田さん「僕自身のライブに向かうモードとしても、前よりも全然力まなくなった気がしますね。ステージに立ってお客さんを前にして感じるままにプレーしたり、パフォーマンスしたりっていうのが一番ライブっぽいと思いますし、決め込んだものをやるっていうより、その日しかないライブになると思うし。自分自身もミュージシャンとして面白いんです。これからも鶴らしく20周年を目指して活動していきたいですし、新潟には変わらず足しげく通いたいなと思ってるので応援してもらえればうれしいです」

 

秋野さん「15年は短い期間ではありませんでしたが、バンドを始める時に感じた『音を合わせるのが楽しい』『バンドの音楽が楽しい』っていう気持ちがずっと続いているおかげで、あっという間でした。新曲『歩く this way』があなたの生活に入り込んで背中をバンと押してあげられるように祈ってます!

 

 

【リリース情報】

EP「歩く this way」 発売中 

価格:2,000円(税込)

歩く this way/Stay with you/

大忘年会2017(-ちょっと贅沢なクリスマスパーティー-LIVE @Heaven’s Rock さいたま新都心VJ-3)

ライブ音源を含む全60分収録

 

 

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