■新アルバムで見せたハンブレッダーズの新たな表情

 

 初めて人を好きになった心情や、音楽と出合った時の感情を切り取ったみずみずしい曲が中心だったファーストアルバム。一方で、11月21日(水)にリリースされるセカンドアルバム「イマジナリー・ノンフィクション」は、前作と打って変わって思想的でメッセージ性の強い曲が目立ちます。

 

 

「元々僕たちのバンドは曲がたまったらアルバムを作るっていうスタイルなので、極端な話、アルバムタイトルやコンセプトは後付けなんです。前作はラブソングが多くて、聞き手の共感の部分に訴える曲が多かったんですが、これは狙っていたことじゃなくて、収録したい曲を並べたら自然とそうなったんです。一方で、新アルバムの方は、聞き手に考える余地を残した、問いかけるような曲が多いです。まじめな話、ロックバンドはしっかりメッセージや思想を歌わないとダメだと思っていて、例えば『こんな社会はクソだ』と歌って終わるのではなく、『君たちはどう思う?』と、考えさせるような余白を設けた曲を作るべきだろうなって。そんな思いが強くなっていた時期だったこともあり、思想的な曲が多くなったのかもしれませんね。ファーストアルバムとはまた違った印象に仕上がったと思います」

 

 今回リリースされるアルバム「イマジナリー・ノンフィクション」には、4曲の新曲に加えて、ライブでも人気のナンバー「口笛を吹くように」「RADIO GIRL」の新録版を収録。新曲に関しては、ファーストアルバムに引き続きスピッツを手掛ける竹内 修さんがサウンドディレクターとして参加した豪華な内容です。

 

「今回のアルバムを象徴するリード曲の『弱者の為の騒音を』は、大人になっていく自分たちの心境を表した曲でもあります。前のアルバムでは『大人になれば分かるなんてうそだ!』とか『大人なんてクソだ』って歌っていたんですが、生活する中で、魅力的な大人とたくさん出合うことができました。その人たちは、みんなどこか無邪気な部分があったり、子どもっぽい一面があるって気が付いたんです。誰しもあらがえない時間軸の中で生きているので、抵抗しても大人にはなってしまう。だったら、自分たちが考える、“カッコイイ大人”になろうって思ったんです。歌詞にある『こどものままで おとなになろう』は、そんな大人へと成長していく上で生まれる葛藤に対しての、僕たちなりのアンサーになっています」

 

「いい曲を作り続ける」。シンプルで力強い目標

 

 この「こどものままで おとなになろう」は、12月から始まるアルバムのリリースツアーのタイトルにもなっています。東名阪を回るこのツアーが終わると、3月にはバンドとして初となるワンマンツアーが始まります。精力的に作曲活動やライブを重ねながら、力をつけていくハンブレッダーズ。ムツムロさんが語る、バンドとしての今後の目標は力強くシンプルなものでした。

 

 

とにかくいい曲をいっぱい作って、それを大勢の人に届けたいです。すでに応援してくれている人はもちろんですが、僕らの曲をまだ聴いたことがない人たちに知ってもらうことが目標ですね。そのために、地道にできることを続けていきたいと思います。もちろんまたライブで新潟へ来られるように頑張るので、ぜひ応援してください! あと、個人的な目標は、読者モデルの彼女を作ることです(笑)。すいません、もちろん冗談です!」

 

 

リリース情報

セカンドアルバム「イマジナリー・ノンフィクション」 

価格:1,700円(税込)

発売日:11月21日(水)

弱者の為の騒音を/口笛を吹くように/嫌/

CRYING BABY/エンドレスヘイト/RADIO GIRL 全6曲収録

 

 

ハンブレッダーズ “Cagayake!BOYZ” ワンマンツアー

2019年3月23日(土)東京都・渋谷 Club QUATTRO

2019年3月30日(土)愛知県・名古屋 CLUB UPSET

2019年3月31日(日)大阪府・梅田 CLUB QUATTRO