「MAXねぎ9.28」からわずか2週間。10月13日には、「NEGi FES 2018」が開催されました。Negiccoがオーガナイズするこの野外フェスは、昨年に引き続き、新潟市北方文化博物館 西門広場 野外大ステージで開催となりました。

 

 太陽の日差しの強さから暑さを感じるほどの晴天に恵まれたライブ当日。まずはステージ上にメンバーが登場。

Nao☆「フェス日和でなにより。2年目となるこの会場で、新潟と音楽を楽しんでいただけたら」

 

という「開会宣言」に続いて、出店フード、物販を紹介し、予定通り10分ちょうどで終了。
1組目のYOUR SONG IS GOODへバトンタッチ。

 

 YOUR SONG IS GOODは、7人組インストゥルメンタルバンド。Negiccoとは「カリプソ娘に花束を」の編曲、演奏を手掛けたつながりがあり、今回トップバッターとして出演することになりました。

 

サイトウ “JxJx” ジュン(オルガン)「みなさん、午前中からこれだけの人が集まってすばらしい。インストの曲を連発しますが、皆さん好きに楽しんでください」

 

 フェスのスタートを飾る彼らの演奏。ルーツミュージック、ダンスミュージックなどさまざまなジャンルを昇華した彼らのサウンドが会場に心地よく流れると、来場者も思い思いに体を揺らして楽しんでいます。中には踊り出す人、リズムを刻む人、ステップを踏む人、手拍子をする人、はねる人…。「音を楽しむ」という音楽の本質がそこにあるようなそんな光景です。

 インスト曲を何曲か披露した後、Negiccoをステージに招くと、生演奏での「カリプソ娘に花束を」を披露。これには、観客はもちろん、両グループのメンバーも感動した様子。

 

Nao☆「やっとコラボできた!ありがとうございました!」

 

 トップバッターとしての役割を果たして、終演を迎えました。

 

 

 高野勲(Key)、新井仁(G)、岡山健二(D)をサポートに迎え、アコースティックセットではなくバンド形式で登場したサニーデイ・サービス。

 

1990年代のメロウなナンバー「baby blue」、ボーカル・曽我部恵一、ベース・田中貴のハーモニーが美しい「恋におちたら」、さわやかなサウンドが会場を彩る「あじさい」などを披露。MCでは「Negiccoさんかわいい。全部がかわいい。持って帰りたい」と思わぬ願望を暴露。これには会場からも笑い声が響きました。

 

 注目のNegiccoとのコラボは、彼らの代表作と言っても過言ではない名曲「苺畑でつかまえて」。3人の女性ボーカルが入り、普段とは異なるアレンジになったこの曲を歌い終えると、曽我部は「こんなにすばらしい『苺畑~』はないよね。毎回これでやりたい」と絶賛しました。

 

この後MCで、月刊新潟Koamchiでラーメンコラムを書いている田中が「新潟のラーメンは日本一だと思います」と発言すると観客からは拍手が。それを聞いた曽我部が、「(田中は)こそこそ副業ばかりやっている」と会場の笑いを誘いました。

 

その後も、「白い恋人」など全10曲を披露。「サニーデイとしてはすごく久しぶり(の新潟でのライブ)だったけど、すごいよかった。また来ます!」とメンバーも大満足のライブでした。

 

 

 3組目に登場したKIRINJIは、矢野博康(Per)をサポートに迎えた編成で登場。最新作「愛をあるだけ、すべて」の収録曲を中心にアーバンナイズされたおしゃれな楽曲を次々と披露。

 

Negiccoへ提供した「愛は光」では、よりドラマチックなアレンジで始まったイントロに、3人のハーモニーが美しく、暮れていく太陽の情景と見事にフィットしていました。この曲に続いて、ギターの弓木英梨乃とNegiccoによるユニット・ユミネギを結成。メンバー4人全員が「一番緊張した」と話しながら、見事に「Mr. BOOGIEMAN」を披露。そして即解散しました。

 

「田んぼの真ん中で結構、アーバンな曲をやったぜ!」

 

とボーカルの堀込高樹がつぶやき、会場が沸くと、そのままラストナンバー「After the Party」へ。洗練されたサウンドを夕暮れの北方文化博物館に残し、出番を終えました。

 

 この日Negiccoのバックバンドを務めるCRCK/LCKS。セッティングし、そのままノリのいいアップチューン3曲を披露。太陽が沈み、若干の肌寒さを感じさせる客席を踊らせて温めると、本フェスの主宰である真打ち・Negiccoが登場。

 

 この日に合わせたという新衣装を身にまとい、最新アルバム「MY COLOR」の収録曲である、「Never Ending Story」「キミはドリーム」「そして物語は行く」などを次々に披露。

 

 

Megu「天気がなんとか持ちました。これは皆さんの行いがいいから!」
Kaede「いいフェスだ!」

 

 メンバーのテンションも高めです。さらに、「小田ちゃんとNegiccoのコーナー」と題し、
ピアノの小田朋美の演奏のみで3人のハーモニーを響かせる試みを実施。あたりが暗くなり、幻想的な照明の中、最新アルバムの軸となる「雫の輪」を披露。これまでにない試みに、演奏が終わると観客は温かい拍手を送っていました。その後、「ねぇバーディア」「さよならMusic」というアップチューン会場を盛り上げ、大団円。

 

 最後は今回の出演者全員がステージに登場し、記念撮影。最後はリーダーのNao☆が

 

Nao☆「みんなの笑顔を見られて、『(ここで)2回目ができてよかった』と思える瞬間でした。来年もたくさんのアーティストさんを「Here we go!」って誘いたいと思います(笑)。本当にありがとうございました」

と締めの挨拶。ホスト役を見事に務め、温かい雰囲気のまま終演を迎えました。

 

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