■映像の世界で経験することも養分に

 

 自分の歌を多くの人に届けるという意味では、映像の世界で活動することも大切に感じるといいます。

 

 

「僕の顔と名前を皆さんに知っていただくというだけでも、映像の力は大きいですね。それに共演する方々や大勢のスタッフの人たちと力を合わせて1つの作品を作り上げていくことには、ソロのアーティストとして自分の名義で音楽をやっていくのとは、また違った喜びや達成感を感じることができます。テレビでも映画でも、僕自身が主役を務めたことはほとんどないんですが、脇役だからできることや見つけられることも多いし、何より人間として経験が増えていく、豊かになっていきますね。その経験が直接、僕が作ることに反映されていくことはあまりなくても、養分になっていることは確かです」

 

 

■新潟は、いい意味で、特別なところじゃない?!

 

 さまざまな経験を積み重ねながら、まずは「Door」を、続いてはこれから自身の中から生まれてくる新たな歌を、新潟の人たちにライブでも届けていくことが、将来に向けた岸さんの目標になりそうです。

 

 

「祖母が新潟に住んでいるので、小さいころから新潟には、本当によく来ているんです。だから、いい意味で、新潟は僕にとって特別なところじゃないんですよ(笑)。今はまだ、僕の方から一方的に親しみを感じていますけど、これからはライブで何度も来て、僕の歌を通じて、新潟の皆さんに親しんでいただけるように、お目にかかれる機会を作っていきたいと思っています」

 

 

◆リリース情報

デジタルシングル「Door」

4月1日(月)発売

 

 

きし・ようすけ●1993年7月2日生まれ。横浜市出身。2009年に、あるオーディションの最終審査に残り、シンガーソングライターとしての活動を始める。18年5月、新潟市で開催された音楽イベント「NIIGATA RAINBOW ROCK 2018」に出演。同年12月に発売となったメジャーデビューミニアルバム「走りたいわけじゃない」のレコーディングには、一青窈の「ハナミズキ」の作曲を手掛けたマシコタツロウが作詞作曲編曲で参加している。