■幅広い世代の皆さんに楽しんでもらえたら

 

そう語る石川さんの音楽は、必要な素材だけでしっかりと構築され、しかも洗練された印象を与える、「現代的な音の建築物」とでもいえそうです。といっても、決して難しい音楽ではありません。あくまで楽しく聴けるポップスであることは、アルバムでカバー曲とともに聴ける「握手会Generation」「黄色い声が聞きたくて」といったオリジナル曲のタイトルからも想像できるでしょう。

 

「今の時代に普通に暮らしている、できるだけ多くの皆さんに、僕の音楽を楽しんでもらえたらと、いつも考えています。その考えは、カバー曲でもオリジナルでも、変わりはありません。僕なりに身につけたやり方を、これからもっと進化させて、いろいろな曲を届けていきたいと思っています」

 

 

SNSやアルバムはもちろん、ライブでもどんどん自分の音楽を届けていきたいと、石川さんは話します。

 

「ライブには、僕のことをインターネットで知って来てくださる方をはじめ、僕よりも年長だと思える耳の肥えた方も足を運んでくださいます。それは、僕が山下さんを尊敬していることを認めてもらえたみたいでなんだかうれしいですね。今後は新潟県内のいろいろな場所でライブをできたらと思っているので、その機会が訪れたら、幅広い年代の方に僕の音楽を楽しんでもらえるように願っています」

 

 

 

◆リリース情報

アルバム「POSEIDON TIME発売中

紅(X JAPAN)/め組のひと(ラッツ&スター)/あんたがたどこさ/リンゴ追分(美空ひばり) ほか全8曲収録

 

ぽせいどん・いしかわ●1982年8月27日生まれ。日本画を学ぶために移り住んだ京都で音楽活動を始める。故ムッシュかまやつ、椎名純平、岡崎体育らと同じステージに上り、その後、東京にも活動の場を広げる。34歳のとき、現在のアーティスト名での活動を始動。日本画でも第37回「日展」で入選した経験を持つ。