国内唯一の公共劇場専属舞踊団として新潟を拠点に国内外で活動しているNoism。2004年に新潟市で誕生し、今年設立15周年を迎えた彼らが、7月19日(金)から記念公演を開催します。ここでは、それに先だって行われたメディア向けリハーサルの模様をお届けします!

 

今回上演される作品は、金森さんの毎日芸術賞受賞にもつながったオムニバス「Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく」と、15周年記念作品として創作された最新作「Fratres Ⅰ(フラトレス ワン)」。公開リハ―サルでは、オムニバスの中から一部を見せていただきました。

 

「Mirroring Memoriesーそれは尊き光のごとく」は、2008年から10年間に芸術監督・金森さんが創作してきた10作品から、黒衣にまつわる10シーンを選出し、それを新作で挟み込む形で構成されているそう。

 

会場に向かうと、舞台上にはタイトルにある通り、何枚もの鏡が。このシンプルともいえる舞台で、どんな世界を見せてくれるのか、期待が高まります。

 

どこか切ない、ゆったりとした音楽とともに、静かにスタート。黒衣に操られた舞踊家が舞台上に現れます。黒衣に操られる動きは本物の人形のようで、思わず鳥肌が立つほど。

 

 

その後もオムニバスならではの多彩な表現で、あっという間に観客をNoismの世界に引き込んでいきます。静と動、はかなさと力強さ、美しさと醜さ、喜びと悲しみ・・・。そんな相反する概念を、体一つで表現する舞踊家たち。そのとてつもなく広く、深い表現の在り方からは、Noismが生み出し、培ってきた経験と歴史が感じられました。

 

金森さんが語る「15年間新潟の街で集団的活動を続けてきた信念」(次のページへ)