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大阪発エンタメジャズバンド・Calmeraが信じる音

【お知らせ】
2020年4月5日(日)に予定されていた「ゲッターズ飯田×Calmera better fortune’n jazz 2020」新潟公演の振替公演が予定通り9月27日(日)に開催決定。
当日は徹底した感染防止策の下で開催されるとのことなので、マスクの着用やアルコール消毒などのお願いごとがあるそうですが、エチケットを守り、安全に楽しい時間を過ごしましょう!
◎公演情報
ゲッターズ飯田×Calmera  better fortune’n jazz 2020
【会場】りゅーとぴあ 劇場 
【日時】2020年9月27日(日)  17時30分開演(4月5日の振替公演) 
【料金】全席指定4,200円、学生2,000円※4月5日公演のチケットで、そのまま入場可 
【お問い合わせ】FOB新潟 ☎025-229-5000(土・日曜・祝日を除く11:00〜16:00)
※こちらの記事は2019年取材時のインタビューです!あらためてCalmeraの魅力を感じてくださいね。

Calmeraは、明るく楽しくパワフルなサウンドを鳴らし、ライブを繰り広げる大阪発のエンタメジャズバンド。彼らの音楽には、洗練された音楽が流れる深夜のクラブから、ミュージカルの舞台、果ては回転寿司チェーンのCMまで、さまざまなシチュエーションで触れることができます。なかでも、占い師・ゲッターズ飯田さんと共にステージを繰り広げるイベント「better fortune’n jazz」は大きな反響を呼び、新潟でも毎年チケットが完売する人気ぶり。今年3月にりゅーとぴあで行われたこのイベントでは、飯田さんの占いと同様に、彼らの音楽が多くのファンのボルテージを高めていました。ここでは、この異色のイベントが生まれた秘話から、Calmeraの最新作の話まで、メンバーのお二人にたっぷりお聞きしました。

西崎ゴウシ伝説さん「飯田さんが占いで広く知られるようになったきっかけは、僕らが所属している音楽事務所の社長が作ったそうなんです。その前から、飯田さんは個人的に占いをされていたんですけど、ウチの社長が『その占いのことをきちんと記録してみたら?』とすすめたらしいんですよ。それからのことは、皆さんもよくご存知のとおり、飯田さんはラジオや雑誌にも占いで登場するようになって、大きな支持を集めるようになりました。そんなことから、僕らもかなり前からお付き合いをさせていただくようになって、飯田さんも僕らの音楽をとても気に入ってくださるようになったんです。それで、飯田さんと一緒にイベントを開催させてもらえることになりました」

ゲッターズ飯田さんとステージを共にするようになった経緯を、このバンドのリーダーで、トランペットなどを担当すると同時に、「agitator(アジテーター)」として会場のお客さんたちを盛り上げる役目を務める西崎ゴウシ伝説さんは、そう語ります。では、飯田さんをはじめ、すでに多くの人たちの心をわしづかみにしている、Calmeraというバンドはどのようにして生まれたのでしょうか?

西崎さん「もともと僕は、音楽好きの家庭に生まれて、10代のころからヒットチャートに入るようなJポップや洋楽を幅広く聴いていたし、ロックバンドを組んでいたんですよ。ところがあるとき、知り合いに誘われてライブに行ったら、出演した何組かの中で、インストゥルメンタルをやるバンドが出ていて、びっくりするくらい会場を盛り上げたんですよ。その演奏が、僕にとっては信じられないほどの衝撃でした。それまで、ボーカルが入っていない、楽器の演奏が主体のインストゥルメンタルと呼ばれる音楽があることを知らなかったんです。それに、それまでは曲を聴けばコードがすぐに分かったのに、初めて聴く和音だったから、どうなっているのかも理解できなくて(笑)。それで、『なんてカッコいいんだ!』と思って、僕もそういうバンドをやりたくなったんです」

バンドの結成は即決でしたが、ジャズの技法も必要なインストゥルメンタルでオリジナリティーを確立し、活動を始めるのは、かなり難しかったようです。

西崎さん「最初は何も知らないので、まず勉強のつもりで古くから聴き継がれてきたジャズの演奏をCDで聴いてみたんです。それまでは、ジャズというのは難しい音楽で知的なオジサンがたしなむものという先入観があったんですが、ちゃんと聴くと、流麗なメロディーはあるし、歌謡曲に通じる哀愁を感じさせる演奏もあることに気づきました。そういう自分にも分かりやすい要素をもとにしながら、僕なりにかっこいいと思えて、お客さんにも楽しく盛り上がってもらえることを加えていったらいいんじゃないかと考えて、それに賛同してくれるメンバーを集めていったんです」

「ライブハウスでのパフォーマンスはひと味違う」(次のページへ)

■Calmeraという「ゴール」を共通認識できているから

活動を始めるためのバンドとしての志向性が決まってからは、それに共鳴するメンバー同士の結束は、すぐに強くなっていきました。

PAKshinさん「僕は、Calmeraに参加する前からジャズを演奏していたんですが、このバンドだからできる音楽にとても興味をひかれたし、志向にも共感したので、すぐにメンバーになろうと決めました。ジャズの技法を活用しながら、日本の歌謡曲から感じる切ない感覚を生かしたメロディーに、ラテンやダンスミュージックのリズムも足して、バラエティー豊かな、何よりお客さんには理屈抜きで楽しんでもらえる音楽ができる。そう確信したんです」

と語るのは、Calmeraで鍵盤楽器を担当すると共に、多くの曲を作るPAKshinさん。Calmeraでは、西崎さんやPAKshinさんを含め、複数のメンバーが作曲に携わっています。

西崎さん「Calmeraとして、これまで活動を続けてきて、今はCalmeraの音楽はどうあるべきかということが、メンバー全員で目指すゴールみたいな感じで、共通認識できていると思うんです。ゴールは分かっているから、そこに到達するコースは、それぞれ別々でも同じところにたどり着けるんですよ。曲を作るのがどのメンバーでも、聴いてくれる人には、どの曲もCalmeraだと感じてもらえると思います」

曲ごとに異なる景色を感じながら、全部を聴くと、Calmeraというゴールが待っている。そのことを彼らの最新アルバム「浪花OVER-BLOW」では体感できます。

西崎さん「これまでCalmeraは新曲ができると、まずライブで披露して、お客さんの反応を感じながら修正を重ねて、アルバムを作ってきたんです。でも、このアルバムは、ライブで披露したことがない曲を中心に収録しています。というのは、ずっとライブを続けてきて、お客さんがどんな反応をしてくれるか、どんな反響が返ってくるか、僕らが想像できるようになったんですよね。さっきのゴールの話になぞらえていえば、アルバムを作る過程で今までとは別の道を通っても必ずCalmeraが目指す場所に行けると、自信を持てるようになったんです」

 

PAKshinさん「音楽的、技術的な部分でも、ライブを続けることで進化できていると思います。その進んだ部分を生かしながら、決して難しくはならないで、楽しんで聴いてもらえる。そういう意味で、Calmeraの核心をますますしっかり感じてもらえるアルバムだと、皆さんに受け取ってもらえたらうれしいですね」

メンバーがそういう新たなアルバムの収録曲を、11月4日(月・振休)に新潟市で行われる彼らのワンマンライブで体感できます。

PAKshinさん「今度のアルバムでは、音楽的な幅も、バンドとしてのスケールも大きくできた実感があるので、お客さんにその部分を伝えられるライブをやらなくてはと思っています。かっこいい音楽をするのには自信があるので、ぜひ会場で体感してください」

西崎さん「バンドだから、お客さんの前で音楽をしっかりやるのは当たり前なんですけど、僕ら全員が関西人なので、お客さんにはウケてもらうのが大好きなんです(笑)。そのためにもいろいろ準備を重ねているので、楽しみにしてもらえたらうれしいです。ゲッターズ飯田さんのイベントで僕らに初めて出会ったという皆さんも、ライブハウスでのパフォーマンスはひと味違うので、ぜひ僕らだけのライブに遊びにきてください」

◎公演情報

Calmera「NIPPON OVER-BLOW TOUR 2019-2020」

【会場】新潟GOLDEN PIGS RED STAGE

【日時】 11月4日(月・振休)17時開演

【料金】3,900円(スタンディング・ドリンク代別)

【備考】チケット/発売中。未就学児入場不可

【お問い合わせ】FOB新潟 ☎025-229-5000

ゲッターズ飯田×Calmera「better fortune’n jazz 2020」

【会場】りゅーとぴあ 劇場

【日時】2020年4月5日(日)17時30分開演

【料金】一般4,200円、学生2,000円(全席指定)

【備考】チケット/11月9日(土)発売。3歳以上有料。3歳未満でも席が必要な場合有料

【お問い合わせ】FOB新潟 ☎025-229-5000

かるめら●西崎ゴウシ伝説(アジテーター、トランペット、ギター、打楽器 ほか)、小林洋介(トランペット)、辻本美博(アルトサックス、クラリネット)、PAKshin(キーボード)、宮本敦(ギター)、HIDEYAN(ベース)。2007年、本格的にライブ活動を開始。13年4月、活動の拠点をメンバーの地元の大阪から東京に移す。以降、国内はもとより、韓国やシンガポールでもライブを行うとともに、Negiccoをはじめ、多彩なアーティスト、ミュージシャンと共演している。

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