音楽好きの母、歌謡曲好きの叔母の存在が音楽人生の始まり

――もともと、ゆあささんが音楽好きになったのは、どなたの影響なんですか?

「音楽好きの母が好きな曲を、私も小さい頃からたくさん聴いていました。そして、歌謡曲の世界を広げてくれたのは私の叔母さん。カラオケが大好きで、よくカラオケ大会に出るような人でした。小学生の頃から歌謡曲を聴いて『すごくドラマチックな曲だなあ』と感じていましたね」

――小学生で歌謡曲を“ドラマチック”と表現するなんて…!ゆあささんは幼い頃から音楽的な感性が豊かだったんですね。

「ピアノ奏者としてウィーンに活動の場を移す人、エレクトーンで世界を舞台に活躍している人が身近にいたので、自分が特別だと思ったことはありませんでしたね。むしろ、私よりもすごい音楽家がたくさんいたので、いい刺激をもらっていました。あとは、どんなときも応援してくれる母がいたから、歌手・ゆあさみちるがいます」

――高校生の頃には「NHKのど自慢」全国大会に出場し、最優秀賞を受賞されました。審査員のつんく♂さんから「君はモー娘。になれるほどかわいくないけど、YUIみたいな歌手になれる」と評価されたそうですが、嫌な気持ちにはならなかったですか?

「つんく♂さんのコメントには『これが芸能界の言い方なんだ…!』ってとても感激したんです。こんなにはっきりと評価してもらえたのは初めてだったので『私は幸せ者だ!』と感じました。大きな舞台で拍手をもらったり、歌を通して笑ったり泣いたりする人たちを間近に目撃したこともいい経験になりました」

どこへ行っても新潟清酒が一緒!? 生粋の地酒好き

――ゆあささんは歌謡界期待の新人として多方面から注目されていますが、地元愛が強いところも新潟県民としてうれしく感じています。

「新潟の地酒が大好きで、菊水酒造さんの日本酒は特に飲む機会が多いですね。昨日は念願の酒蔵見学にもお邪魔してきました。一番好きな『ふなぐち菊水一番しぼり』は全国どこでも販売されているので、行く先々で勝手に宣伝部長をしています(笑)。地元が誇らしくなる、本当に大好きな日本酒です。いつか酒蔵ライブをやってみたいなあ」

――酒蔵ライブ、いいですね!新潟清酒のほか、ゆあささんは地元のどんなところがお好きですか?

「日本海に沈む夕日も好きです。村上市の瀬波が有名ですが、新発田市の藤塚浜から見る日本海の景色が好きですね。18歳で上京して離れているからこそ、年々新潟が好きになっています。それまでは当たり前のように見ていた景色や、当たり前のように食べていたごはんのおいしさは、実は当たり前ではなかったんですよね。万代橋は広くて大きい、ただの橋だと思っていたのに、こんなにかっこよかったっけ、とか。『こういう感傷的になれる風景が歌になるんだな』と、帰省するたび感じます。新潟ブルースみたいな曲も、いつかやってみたいですね。大好きな新潟には、たくさん歌へのヒントがあります」

――ゆあささんの新潟ブルース!ぜひ聴いてみたいです。デビューしたばかりですから、挑戦してみたいことはたくさんあると思いますが、今後の展望は?

「『〇〇に似ているよね』とか『歌い方が〇〇みたいだ』と言われることがありますが、誰でもない、ゆあさみちるという歌手になりたいです。唯一無二の、ゆあさみちるというブランドに。そして、『こういうときはゆあさみちるを聴きたい』と、誰かに必要とされる存在になりたいです。コロナ禍で今後はどんな生活になっていくのか分からない不安もありますが、あせらず、こらえながら前に進んで行きたいです。長い下積み時代を経験して、どんな局面でもあせらない術を覚えました。『私の花』を聴いて、みんなに元気になってほしいです」

◎ライブ情報
ゆあさみちる配信ライブ
日時:11月27日(金)19時30分開始
視聴方法や公演の詳細は「ヒデコプロモーション」公式HPのトップページにある配信ライブバナーからチェック!

◎リリース情報
ファーストシングル「私の花」(テイチクエンタテインメント TECA-20024) 発売中
カップリングには映画「セイキマツブルー」EDテーマ曲「花の名前」を収録