-元教師で「神のお告げ」を聞いて旅に出るアラフォー女性・梓を熱演されています。役作りはどのように行いましたか?

「今回は『演じない』ということをやりました。今まで(片嶋)監督と一緒にやった作品は、キャラクターが強くて『演じる面白さ』を味わえる作品が多かったんです。(演じる役が)本来の自分から離れていく面白さというか。演技者としてはとても面白いんです。でも今回は、脚本が(私を想定して書かれた)あて書きということもあって『今ある自分そのままでやりたい』と思えたんです。実際、物語の後半は現場に行ってみないとなんともわからない部分もあって。役を構築するにあたっていろいろ考えても『どうせわからない』と思ったので。実際(長期)ロケを通じて(梓を演じたから)にじみ出た部分もあると思います」

 

 

-撮影は鹿児島・指宿で行われたと伺いました。撮影現場の雰囲気はいかがでした?

「戦場のようで、本当に大変だったんですよ。もう二度といやだと思うくらい(笑)。監督とうまく意思疎通が取れなかったんですよ。台風が来てスケジュールが変わったりして監督も大変だったと思います。監督は監督の、私は女優としてのスイッチが入ってすれ違っちゃって。本当に女優を辞めようと思うくらい。『こんな報われない仕事はもういいや』って(笑)。初めてです。こんな作品に出会ったのは。ただ後で後悔するのは絶対嫌なので、最後まで頑張りました(笑)」

 

 

 

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