午前中に園児と触れあった横山さん。午後からは新潟メディアの取材を受けます。

今作で横山さんは、主人公・ミゲルのお父さんの日本語吹き替え声優を務めています。

 

 

「小さい頃からディズニーが大好きで、いつも自分の近いところにありました。いつか一緒にお仕事ができたらいいなって思っていました。うたのおにいさんを辞めて1年という節目の時に、こんなに素晴らしい作品に参加できて、ほんとに『よっしゃー! キター!』って感じでした!」

 

横山さんは、ミゲルの音楽への憧れに理解を示しながらも、代々続く靴職人を継いでほしいと願うお父さんという難しい役どころを見事に演じています。

 

「9年間、歌は届けてきましたが声優という分野は経験が浅いので、“声だけでどう表現するか”は、ひとつの課題でしたね。それに、お父さん役だったんですが、自分自身、結婚もまだですし、お父さんにもなっていません。(子どもに)どういう言葉の掛け方をするのか、友人にいろいろ聞いたりしましたね。僕が話したことがお父さんとして、ちゃんと息子であるミゲルに届いているのか、そういう距離感を出すのが難しかったです」

 

 

今作は、主人公・ミゲルが“死者の国”へ迷い込み、亡くなった先祖に会います。横山さんも“死者の国”に行けたら、会いたい人がいるようです。

 

「“うたのおにいさん”になるときにおじいちゃんが亡くなって、去年、“うたのおにいさん”をやめるときにおばあちゃんが亡くなったんですね。それがあってからのこの映画だったので、とても不思議な縁を感じました。自分とマッチすることが多かった。なので、おじいちゃんとおばあちゃんに会って(映画への参加)を報告したいです」

 

 

“家族の絆”について聞いてみると、こんなエピソードが飛び出しました。

 

「僕は3人兄弟の一番上なんですけど、僕が音楽大学へ進むときに、学費もしっかり掛かるので、すごく迷っていました。下の2人の進路を狭めてしまうのではないかと思ったんですね。でも親に『音楽を学びたい』と話したら、親はもちろん妹も弟も『お兄ちゃんがんばってね。応援してるよ』って言ってくれて。家族みんなの絆をあらためて感じさせてもらいました。そういうことがあって、今この場にいられるんだなと思います」

 

 

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