さらに奥へ歩みを進めると・・・儀式にふさわしい黄金輝く装飾が目に留まります。反射するウロコのような物が1枚1枚付けられたケープの上部には、ぐわっ! と口を開けた動物の顔が!  威嚇するような牙にも注目です。

 

後期モチェ文化の「ネコ科動物の毛皮を模した儀式用“ケープ”」 (写真中央/ペルー文化省・モチェ神殿群博物館所蔵)

シカン文化「ロロ神殿「西の墓」の中心被葬者の仮面と頭骨」(ペルー文化省・国立シカン博物館蔵)

 

これらの死者をまつる道具や、今回展示されている3体のミイラを通して、独自の死生観にも触れられるでしょう。この展示品のほか、展示室各所にマチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵などを紹介する映像や、観覧しながら進められるクイズ&スタンプラリーもあります。中学生以下は入場無料となっているので、古代の異文化を学習できる良い機会としてご家族で見に行ってはいかがでしょうか。

 

【古代アンデス文明展】
会期/3月21日(水・祝)〜5月6日(日)
会場/新潟県立万代島美術館
(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5F)
時間/10時〜18時(観覧券の販売は17時30分まで)
休館日/ 4月16日(月)
入場料/一般1,300円、高大学生1,100円、中学生以下無料