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本番間近! Noism1最新公演のリハーサルに潜入してきました

静岡稽古の様子(3月) photo:Ryu Endo

 緑が美しく茂り、ほのかに夏の香りが漂う6月某日。

 

 国内唯一の公共劇場専属舞踊団として新潟市にあるりゅーとぴあを拠点に国内外で活動し、高く評価されているNoism。彼らの最新作「Noism1×SPAC 劇的舞踊 vol.4 『ROMEO & JULIETS』」の活動支援会員・Noismサポーターズ限定リハーサルに、特別に潜入させていただきました。

 

 オペラやバレエなどで知られる名作を、Noism流のオリジナル作品として再構築する「劇的舞踊」シリーズの第4弾となる今作。過去には、「ホフマン物語」「カルメン」「ラ・バヤデール」を舞踊でも演劇でもない「劇的舞踊」で表現し、舞台芸術の新たな可能性を広げてきました。

劇的舞踊『カルメン』より(2014年)ⓒKishin Shinoyama

劇的舞踊『ラ・バヤデール―幻の国』より(2016年)ⓒKishin Shinoyama

劇的舞踊『ラ・バヤデール―幻の国』より(2016年)ⓒKishin Shinoyama

 

 

 7月6日(金)から3日間にわたって上演される最新作は、シェイクスピアの恋愛悲劇「ロミオとジュリエット」をベースに、芸術監督である金森穣さんが新たに創作した物語。誰もが知る不朽の名作を金森さんがどのように解釈し、構築するのか。また、圧倒的な身体表現で観客を魅了するNoismの舞踊家と、日本初の公立文化事業集団として世界からも高く評価されているSPAC-静岡県舞台芸術センターの俳優が、どのように表現するのか。期待に胸を膨らませてりゅーとぴあに向かいました。

 

りゅーとぴあに到着し、意気揚々とリハーサル会場へ。

 

 

 しかし、会場内は残念ながら撮影NGとのこと。

 …という訳で、ここからは、ご提供いただいた公式の写真とともにお送りします!

 

いよいよリハーサルスタート! >

 

 静寂を破るように重厚な音楽が鳴り響き、リハーサルがスタート。

 始まるやいなや、舞踊と演劇、そして音楽が融合した迫力満点のステージが展開され、物語の中に引き込まれます。

静岡稽古の様子(3月)/photo:Ryu Endo

りゅーとぴあでの稽古の様子(6月)/photo:Ryu Endo

りゅーとぴあでの稽古の様子(6月)/photo:Ryu Endo

 

 

 具体的に言えないのが残念ですが、舞踊家たちの身体表現、そして、俳優たちが発する言葉がより引き立てられるような演出・構成も見逃せません。

 

静岡稽古の様子(3月)/photo:Ryu Endo

りゅーとぴあでの稽古の様子(6月)/photo:Ryu Endo

静岡稽古の様子(3月)/photo:Ryu Endo

りゅーとぴあでの稽古の様子(6月)/photo:Ryu Endo

 

 

 私が特に驚いたのは、今作の舞台がなんと病院だということ。ロミオとジュリエット、そして彼らを取り巻く人々を描きながら、現代社会へと通じるテーマを浮かび上がらせ、今を生きる私たちの本質に迫っています。

 

 リハーサル後に金森さんはリハーサルを見ていた私たちに向けて、「Noismのロミオとジュリエットはどのくらいみなさんの予想を裏切っていますか?」と、にっこり。

 こんなロミオとジュリエットは世界中探してもどこにもありません!

 想像をはるかに超える圧倒的な迫力と感動。

 Noism初心者の私も終始くぎ付けになってしまいました。

 

 なんと言っても、舞踊家のみなさんも俳優のみなさんも本当にかっこいいんです。力強く真剣なまなざしに、こちらも思わず息をのんでしまいました。

 

 リハーサル後、日頃からNoismの活動を支えている2名の方にその魅力を伺いました。

「公演を見るたびに、言葉にできない感情でいっぱいになります。劇的舞踊シリーズは、俳優さんたちの声と舞踊家のみなさんの身体が重なり合い、いつもとは違う迫力があります」(Noismサポーターズ設立初期からサポーターの女性)

「他に例えようがないオリジナルな舞台芸術。同じ公演を見ていても捉え方は多様なので、サポーター同士でお互いの見方を自由に話し合うのも面白いです。どこに注目するか観客に委ねられているのが魅力ですね」(サポーター歴3年・女性)

 

 全く異なる2つの表現方法で生み出される新たなロミオとジュリエットの物語は、Noism初心者のわたしから、ずっと活動を見守っている方々まで、それぞれの楽しみ方を堪能できる作品でした。

 

 観る人の心と頭に強烈な余韻を残す非日常体験を味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

◆公演情報

Noism1×SPAC 劇的舞踊 vol.4 「ROMEO & JULIETS」

【会場】

りゅーとぴあ 劇場 

【チケット情報】

7月6日(金)19時、7日(土)17時、8日(日)15時 残りわずか!

一般/S席4,000円、A席3,000円 

U25(25歳以下対象・入場時要身分証)/S席3,200円、A席2,400円

※未就学児入場不可

【お問い合わせ】  

りゅーとぴあチケット専用ダイヤル 

025-224-5521(11時~19時、休館日を除く)

演出振付・出演/金森穣 

音楽/セルゲイ・プロコフィエフ<Romeo & Juliet> 衣裳/YUIMA NAKAZATO

原作/ウィリアム・シェイクスピア「ロミオとジュリエット」(河合祥一郎訳)

美術/須長檀、田根剛(Noismレパートリーより)

出演/Noism1、SPAC

 

 

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