ー高度経済成長期で物質的に豊かになる一方、社会問題が起きるなど心の豊かさが懸念されたころに生まれた柴田南雄さんの「ゆく河の流れは絶えずして」。あれから40年が経過し、同じような問題を抱える現代に、今度は小林武史さんがよみがえらせます。

「楽譜が残っているので、オーケストラや合唱の人にそのままやってもらうことは可能です。でもそれは違う。鴨長明の描いた世界の流れを僕なりに表現させてもらいました。柴田さんの曲がベースにありますが、ほぼ9割くらいは作り直しました。僕は電気や電子も取り入れてきてロックやポップという枠組みでやってきている世代。AIというコンピューターも目の前まできていて。そういったものから、映像も含めて楽しみにしていてほしいですね」

 

ー当日演奏されるこの交響曲には、さまざまなミュージシャンが参加します。中でも聴きどころは、3人の女性ボーカルの美しいハーモニー。

「すごいテクニカルな桐嶋ノドカ。強くファンタジックだけど大地や土を感じさせる地声を持つ安藤裕子。そしてSalyuは、音の響き。僕のライフワークの中で近しい3人であり、ほかにない個性を持っている3人が参加します。ライブでどうなるのか、僕も楽しみです」

ー今年の大地の芸術祭は、7月28日(土)、29日(日)にオープニングコンサートとして、小林さんが自信をもってお届けする、音と映像のエンターテインメントで幕を開けます。ぜひ会場で体感しましょう。

 

 

 

◆ライブ概要
【大地の芸術祭2018 オープニングコンサート】
小林武史:交響組曲『円奏の彼方(Beyond The Circle)』
~based on 柴田南雄「ゆく河の流れは絶えずして」~
【期日】7月28日(土)・29日(日) 【時間】両日16時 
【会場】越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」
【料金】一般/前売り5,000円、当日6,000円(大地の芸術祭パスポートを持参で5,500円)、
小・中・高・専・大学生/前売り4,500円、当日5,500円(大地の芸術祭パスポートを持参で5,000円)※全席指定 
【Lコード】34574 【Pコード】118-158  【チケット】要問い合わせ
【備考】未就学児入場不可。客席を含む会場内の映像・写真が公開される場合あり
【問い合わせ】大地の芸術祭 実行委員会事務局(十日町市総合観光案内所内) ☎025-757-2637