しっかり甘くてほんのり酸っぱい

赤い宝石・胎内市産越後姫

 

続いて古関さんが訪れたのは、胎内市で越後姫を栽培している若手農家・佐藤一希さんのハウスです。園芸や稲作が有名な胎内市でも、現在盛んに越後姫栽培が行われています。

まるで赤い宝石を散りばめたよう。ハウス一棟には約2,000本もの苗があるそうです。

 

左手前にいるのが農家の佐藤さん。奥にいるのが、佐藤さんのハウスを案内してくれたJA胎内市の早川翔太さんです。早川さんは入組一年目のホープ。営農経済部に属していますが、青年部の事務局としても地元小学校との稲作体験学習などを担当しています。

 

佐藤さんは、農業大学校でイチゴの勉強をし、稲作との複合経営をしたいと越後姫栽培に携わるように。現在、管内には6名の越後姫農家さんがいますが、そのなかでも若手の農家さんです。「おいしい越後姫を届けるために日々奮闘しています。まだまだですが、先輩農家さんには負けたくない!って気持ちもありますよ(笑)」(佐藤さん)。

6名の農家さんは、こまめに情報交換をしつつも、それぞれが独自のこだわりを持って栽培に取り組んでいるそう。

栽培の流れや佐藤さんのこだわりを聞く古関さん。「収穫は一粒一粒、手で行うんです。ヘタの上の茎を指でつまんで、摘んでいくんですよ。僕のこだわりは、水と肥料の管理はもちろんですが、ミネラルや有効菌などを与え、苗も元気にすることを心掛けています」(佐藤さん)。

「すべての越後姫を手で収穫していくなんて気の遠くなるような話ですが、農家さんたちのこういった手仕事によっておいしい越後姫を食べられるんですね」(古関さん)。

佐藤さんと古関さんは同世代、早川さんは20代と少し年が離れていますが、3人とも農業や食の未来を担う若手たち。取材中は、料理や農業の話で盛り上がっていました。「越後姫をイタリア料理に、ですか…!?  どんな料理になるんでしょう、僕には想像がつきません」(早川さん)。

受粉にはミツバチの活躍が欠かせなく、そのためハウスの中にはハチの巣箱があります。

良質な越後姫を届けるため、週に一度、農家さんと市場とJAで糖度などの品質検査を行っているそうです。「佐藤さんたちと連携し、品質の優れた越後姫をもっとたくさんの人に食べてもらえるよう頑張りたいです」(早川さん)。

「香り豊かでみずみずしく、しっかり甘くてほどよく酸っぱい。この時季、スーパーや直売所に越後姫が並ぶとわくわくしますよね。佐藤さんと早川さんに教えてもらった胎内市産越後姫のおいしさをコース料理に反映し、新潟のおいしい春の訪れを皆様にお届けしたいと思います」(古関さん)。

 


2人の農家さんが育てたそれぞれの食材を中心に使った、古関さん考案のイタリアンフルコースは、3月17日(日)に開催されるイベントで実際に味わうことができます。前菜からドルチェまで全8品が登場予定。まさにここでしか味わえない、一夜限りのおいしい食体験。イベントの応募と詳細は下記リンク先をチェックしてください。

 

>>3月17日(日)開催スペシャルディナーイベントの申し込みはこちら

※イベントは席に限りがあります。募集人数に達し次第、抽選とさせていただきます。予めご了承ください

 

LA CUCINA LIBERA

[住所]新潟市中央区米山2-2-5 1F
[電話番号]025-369-4876
[営業時間]ランチ11時30分~13時30分(月~金曜は予約のみ)、ディナー18時~23時
[定休日]不定休

 

取材協力:

JAみなみ魚沼

[住所]南魚沼市浦佐5148-1
[電話番号]025-777-3786

[ホームページ]www.ja-m-uonuma.or.jp

 

JA胎内市

[住所]胎内市本郷字家の下493-2
[電話番号]0254-43-7402

[ホームページ]www.ja-tainai.or.jp