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【3月17日イベント開催】おいしい新潟産のある食卓 特別編

新潟Komachi本誌で連載中のJAグループ新潟 presents「おいしい新潟産のある食卓」。旬の新潟食材を求めて農家さんをめぐる連載です。2月25日発売の新潟Komachi4月号では特別編として、誌面と連動した一夜限りのスペシャルディナーイベントを開催。

>>3月17日(日)開催のディナーイベントへの応募はコチラから!

 

本誌では、南魚沼市産サラダほうれん草と胎内市産越後姫、2つの新潟食材とそれらを栽培する若手農家さんを紹介しています。こちらの記事では、2つの農家さんのもとを、新潟市中央区にあるイタリア料理店「LA CUCINA LIBERA」のオーナーシェフ・古関 悠さんと一緒に訪れた様子をお届けいたします。

 


2人の若手農家さんを訪ねて南魚沼市と胎内市へ

 

今回、南魚沼市産サラダほうれん草と胎内市産越後姫を栽培する2人の農家さんを訪れた古関 悠さん。新潟市中央区のけやき通り沿いで「LA CUCINA LIBERA」というイタリア料理店を営むオーナーシェフです。

大学卒業後、マスコミ業界を経て料理の道に。東京都新宿区や新潟県内のレストランなどで修業し、2017年12月、けやき通りにお店をオープンしました。

2016年9月から2017年6月の間、イタリアで過ごし、本場のイタリア料理を学んできたプロでもあります。

 

 

完全無農薬だからこそ生で味わってほしい

南魚沼市産サラダほうれん草

 

まず古関さんが訪れたのは、南魚沼市唯一のサラダほうれん草農家である駒形圭太さんのハウス。南魚沼市では、20年ほど前から水耕栽培でサラダほうれん草を育てています。

広大なハウスのなかで、6ベッドごとに定植の位置をずらし、通年栽培しています。

黄色いジャケットを着ているのが、サラダほうれん草農家の駒形圭太さん。お隣にいるのが、今回農家さんのハウスを案内してくれたJAみなみ魚沼の長田大軌さんです。長田さんは、農家さんへの営農指導のほか、青年部としても活躍中。県外で実施するイベントなどに参加し、新潟県の農作物をPRする活動を行っています。

駒形さんはサラダほうれん草栽培に携わって10年ほど。南魚沼市で農業に携わる若手農家さんのひとりです。「生で食べてもらうものだから、完全無農薬にこだわり、安全・安心なサラダほうれん草を作っています。水耕栽培は回転率が要なので、冬は1カ月、夏は2~3週間ほどで収穫できるよう、季節に応じて8~10品種を通年栽培しているんです」(駒形さん)。

 

収穫はすべて手作業。ハサミを使って一束ずつ切り取っていきます。「大変だけど機械は使えないので…。傷の少ないキレイな状態で届けたいと思っていますし」(駒形さん)。

こんなに大きな水耕栽培のハウスは初めて見たという古関さん。駒形さんにおすすめの食べ方を尋ねると、「無農薬だからやっぱり生で食べてほしいですね。加熱するなら、お浸しや軽くソテーしてもいいかもしれません。生のままスープに入れてもおいしいですよ」(駒形さん)。

「この赤い実は…何ですか?」。古関さんが見つけたこの赤い小さな粒、実はサラダほうれん草の種でした。発芽して2週間ほどで、苗はこの程度まで成長するそうです。

こちらは、成長中のサラダほうれん草の長さを測るための物差し。冬場は日照時間が減るため、成長が遅れ気味になってしまうそう。そのため、朝と夕方にそれぞれ2時間ほどハウス内で電球を点灯させ、成長に必要な光を補います。

「駒形さんら若手農家と連携して、南魚沼市産の農産物はもちろん、このサラダほうれん草も販路拡大をしていきたいです」(長田さん)。

「一年中、品種を変えながら収穫し続ける水耕栽培。品質の良さはもちろんですが回転率も重視し、さまざまな工夫を凝らしながら育ててらっしゃる駒形さん。そして、それを影ながら支え、『かっこいい農業を発信していきたい』と尽力する長田さん。二人の思いが詰まったサラダほうれん草の魅力を、しっかりと伝えられるようなコース料理を作ります」(古関さん)。シャキっとした歯ごたえと柔らかな食感が魅力のサラダほうれん草がどんなイタリア料理に変身するのか、3月17日のディナーイベントに期待しましょう。

 

>>続いて、胎内市で越後姫を栽培する農家さんを訪ねました。

しっかり甘くてほんのり酸っぱい

赤い宝石・胎内市産越後姫

 

続いて古関さんが訪れたのは、胎内市で越後姫を栽培している若手農家・佐藤一希さんのハウスです。園芸や稲作が有名な胎内市でも、現在盛んに越後姫栽培が行われています。

まるで赤い宝石を散りばめたよう。ハウス一棟には約2,000本もの苗があるそうです。

 

左手前にいるのが農家の佐藤さん。奥にいるのが、佐藤さんのハウスを案内してくれたJA胎内市の早川翔太さんです。早川さんは入組一年目のホープ。営農経済部に属していますが、青年部の事務局としても地元小学校との稲作体験学習などを担当しています。

 

佐藤さんは、農業大学校でイチゴの勉強をし、稲作との複合経営をしたいと越後姫栽培に携わるように。現在、管内には6名の越後姫農家さんがいますが、そのなかでも若手の農家さんです。「おいしい越後姫を届けるために日々奮闘しています。まだまだですが、先輩農家さんには負けたくない!って気持ちもありますよ(笑)」(佐藤さん)。

6名の農家さんは、こまめに情報交換をしつつも、それぞれが独自のこだわりを持って栽培に取り組んでいるそう。

栽培の流れや佐藤さんのこだわりを聞く古関さん。「収穫は一粒一粒、手で行うんです。ヘタの上の茎を指でつまんで、摘んでいくんですよ。僕のこだわりは、水と肥料の管理はもちろんですが、ミネラルや有効菌などを与え、苗も元気にすることを心掛けています」(佐藤さん)。

「すべての越後姫を手で収穫していくなんて気の遠くなるような話ですが、農家さんたちのこういった手仕事によっておいしい越後姫を食べられるんですね」(古関さん)。

佐藤さんと古関さんは同世代、早川さんは20代と少し年が離れていますが、3人とも農業や食の未来を担う若手たち。取材中は、料理や農業の話で盛り上がっていました。「越後姫をイタリア料理に、ですか…!?  どんな料理になるんでしょう、僕には想像がつきません」(早川さん)。

受粉にはミツバチの活躍が欠かせなく、そのためハウスの中にはハチの巣箱があります。

良質な越後姫を届けるため、週に一度、農家さんと市場とJAで糖度などの品質検査を行っているそうです。「佐藤さんたちと連携し、品質の優れた越後姫をもっとたくさんの人に食べてもらえるよう頑張りたいです」(早川さん)。

「香り豊かでみずみずしく、しっかり甘くてほどよく酸っぱい。この時季、スーパーや直売所に越後姫が並ぶとわくわくしますよね。佐藤さんと早川さんに教えてもらった胎内市産越後姫のおいしさをコース料理に反映し、新潟のおいしい春の訪れを皆様にお届けしたいと思います」(古関さん)。

 


2人の農家さんが育てたそれぞれの食材を中心に使った、古関さん考案のイタリアンフルコースは、3月17日(日)に開催されるイベントで実際に味わうことができます。前菜からドルチェまで全8品が登場予定。まさにここでしか味わえない、一夜限りのおいしい食体験。イベントの応募と詳細は下記リンク先をチェックしてください。

 

>>3月17日(日)開催スペシャルディナーイベントの申し込みはこちら

※イベントは席に限りがあります。募集人数に達し次第、抽選とさせていただきます。予めご了承ください

 

LA CUCINA LIBERA

[住所]新潟市中央区米山2-2-5 1F
[電話番号]025-369-4876
[営業時間]ランチ11時30分~13時30分(月~金曜は予約のみ)、ディナー18時~23時
[定休日]不定休

 

取材協力:

JAみなみ魚沼

[住所]南魚沼市浦佐5148-1
[電話番号]025-777-3786

[ホームページ]www.ja-m-uonuma.or.jp

 

JA胎内市

[住所]胎内市本郷字家の下493-2
[電話番号]0254-43-7402

[ホームページ]www.ja-tainai.or.jp

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