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【後編】pentagONE(ペンタゴン)メンバーが高校の講師に!村上桜ヶ丘高等学校の特別授業2日目

世界にも負けない「新潟のカルチャー」を発信するプロジェクトチーム「pentagONE(ペンタゴン)」による村上桜ヶ丘高等学校への出張授業2日目は、石田伸一建築事務所の代表・石田伸一(いしだ・しんいち)さんが登壇しました。

 

1限・2限にわたって講師を務めた石田さん

1時間目は石田さんの足跡をたどりながら、日々の仕事に込めている「一人でも多くの人の人生を整えたい」という信念を紐解いていきました。

家づくり、店舗づくり、まちづくりなど数々の仕事の事例中で、特に時間が割かれたのが「魚沼杉」の紹介。新潟で長く建築に携わるうちに地元の杉が建材として使われない実情はおかしい、もっと地元の杉を広めたいという思いが募り、石田氏が5年前に立ち上げた魚沼産の杉材のブランディング事業。実施したクラウドファンディングの仕組みなども交えながら、「デザインの力で課題を解決する」という仕事の意義を伝えました。

 

真剣に耳を傾ける村上桜ヶ丘高等学校の生徒たち

2時間目は、石田さんが現在フィリピンで事業を手がけている中で感じる「日本とフィリピン、それぞれの豊かさ・貧しさ」をテーマに講義を展開。

日本にいるとなかなかわからない、日本の所得の高さや生活環境の良さなどを挙げ「日本人に生まれたこと自体幸せ」と定義。一方で、フィリピンの方が月収は10分の1で物理的には貧しいけど、明るくて自殺率が少ない現状を伝え「仕事の現場に初日から来ないなんて当たり前(笑)。でも彼らの方が人生が楽しそう。だから死ぬよりも、逃げていい。生きているだけでまるもうけなんだ」と訴えました。

質問コーナーも頻繁に用意され、終盤には「アパレルで販売士をしながら社長になると決めています!やっておいた方がいいことを教えてください」と積極的な声が出て、どよめきが起こる場面も。

 

特別授業を立案した村上桜ヶ丘高等学校の須田先生


2日間の出張授業を終え、今回の企画を立てた村上桜ヶ丘高等学校の須田洋介先生は「生徒が社長と触れ合う機会は少なく、未来がある彼らにいい刺激になったと思います」とコメント。

石田氏からも「すごく質の高い質問も出て驚いたし、僕自身自分が18歳の頃を思い出して資料を作ったり、とても勉強になった」と有意義な経験になったそうです。

各日とも生徒たちが育てた花が贈られ、記念写真を撮影して終了。各講師とも「ぜひ今後も声をかけたり店に遊びに来たりしてほしい」と呼びかけるなど、生徒たちとの今後のつながりを楽しみにしている様子が印象的な二日間でした。

 

 

【pentagONE(ペンタゴン)オフィシャルウェブサイト】
https://pentagone.jp/

 

<この日の講師>
石田伸一建築事務所代表
石田伸一(いしだ・しんいち)さん
https://pentagone.jp/member/ishida/

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