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村上の「はらこ丼フェスティバル」で、イクラに溺れてきた!

皆さん、こんばんは。編集部のカワムラです。寒さが厳しくなるばかりですが、いかがお過ごしでしょうか。「こう寒くちゃ外に出るのも面倒だ」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、「寒いからこそ、おいしくなるものがある!」というポジティブな気持ちでおでかけしてみませんか?

 

実はおでかけ気分を強烈に後押ししてくれる魅惑的なイベントが、村上市で開催中なんです。そのイベントとは「はらこ丼フェスティバル」です。

 

はらこ丼フェスティバル……

魚卵好きにはたまらない響きです。

 

村上市は新潟県の最北部に位置し、かつては村上藩の城下町として栄えた歴史情緒にあふれた町です。市民基金による町屋再生の取り組み村上牛山北地域の岩ガキ、北限のお茶・村上茶など、新潟県内の中でも観光資源が豊富な地域……なんてことは、もうご存じですよね。

 

そんな中でも、特に有名なのが鮭料理でしょう。「鮭のまち」として知られ、100種を超える調理法が伝わっているとされていますが、反則的なビジュアルを持つ「はらこ丼」が今回の主役です。市内の飲食店15店舗が自慢のはらこ丼を提供しています。

 

一般的に「はらこ」は一年中楽しめますが、スーパーや飲食店で食べられるものは味付けしたはらこを冷凍保存したものなんですよね。鮭の卵である以上、産卵期である秋から冬が旬です。つまり本当においしいイクラを食べるには、今しかない、というわけです。今回は参加店の中から、特に注目の2店舗をご紹介します。

 

 

 

最初のお店は生きた鮭にこだわる由緒ある割烹!

 

 

 

鮭のまち・村上市で現在開催中の「はらこ丼フェスティバル」。参加店15店舗の中から、注目のお店をいくつかご紹介します。

 

まず一件目は「村上の鮭料理といえば……」と名前が挙がる「割烹 善蔵」さんです。伝統的な鮭料理をメインとした、鮭のフルコースが楽しめるお店なんです。実はちょうど取材の最中に「生きた鮭が入ってきた」ので、はらこ丼とは関係ないのですが撮影させていただきました。

 

こちら、先ほどまで三面川を泳いでいた鮭でまだ生きています。善蔵さんのこだわりは、生きた(仮死状態)鮭を仕入れて料理すること。生きた鮭を使っているかどうかは、焼いた身や料理を見ればわかるそう。

 

たとえば、新潟の郷土料理・鮭の焼漬け。善蔵さんの焼漬けは、ぷっくりと身がはじけています。

 

さばいてすぐにくし打ちし、火を入れると。ぷっくり。鮮度が高い証拠です。

 

他にも、鮭の洗い鮭の白子もいただいてしまいました! これらも生きた鮭をさばいて、すぐでなければ食べられないものです。

 

さらに「めふん」と呼ばれる、背ワタを塩漬けした料理もいただきました。こちらは、なんと12年もの。鮭料理の伝統を守り続ける善蔵さんだからこそ、楽しめる料理といえるでしょう。

 

なかなか撮影できない、食べられないものばかりで、この日は本当にラッキーでした。

 

さてさて。いよいよ、今回のメインディッシュのはらこ丼です。善蔵さんでは「はらこごはん」(1,620円)というメニューで提供しています。温かいご飯の上に、自分ではらこをかけるスタイルです。丼にしない理由は「生臭さを減らすため」だそう。

善蔵さんでは、新鮮な鮭のはらこをしょうゆと酒などで味付けし、冷凍しないようにしています。そのため、鮭が捕れるこの時期しか提供していません。しかも、鮭が捕れたとしても味が落ちれば提供はやめてしまうんだそう。今シーズンは、おそらく12月10日頃までとなりそうです。

 

ちなみに鮭の洗いやめふんが食べられる「鮭のフルコース」は6,000円から(要相談)。はらこごはんもフルコースも、事前予約が必要です。漁師さんに鮭を捕まえてもらうところからスタートですからね。

 

 

続いては有名人もよく利用する有名割烹!

 

 

鮭のまち・村上市で現在開催中の「はらこ丼フェスティバル」。続いてご紹介する注目のお店は、有名人も御用達! 村上の美味が集まる名物割烹の「千渡里」さんです。店内には有名人のサインが一杯で、地元客にも観光客にも評判なんです。

 

幸運にも、ちょうどはらこの仕込みをしているところを取材できました。千渡里さんでは県外から来る観光客の方にも、一年を通じて「はらこ」を提供したいという気持ちから、今の時期に一気に仕込むそうです。「いかにおいしさを損なわず、長期保存をするのか」というところが、お店の腕の見せ所なんだとか。大量の筋子をほぐす作業はすべて手作業です。

 

千渡里さんの「はらこ定食」(1,856円)は、しょうゆも一緒に提供されます。ハラコや筋子をお店で食べた時に「しょっぱすぎるな」って感じることって、実は結構ありますよね。なので、はらこを自分好みの味に調整できることって地味にポイントが高いと思います。

 

定食の写真は春に撮影したものです。千渡里さんの定食は小鉢が充実していて、女性からの人気が高いんです。季節を演出してくれる小鉢っていいですよね。

 

ちなみに千渡里さんでは、村上のもう一つの美味・村上牛もリーズナブルにいただけますよ。「村上牛サーロインサイコロステーキランチ」(3,996円)は、自分で焼いちゃいます。これがまた、すごく楽しい。

 

今回ご紹介した2店を含む、計15店のいずれかでご紹介したお店ではらこ丼を堪能した後は、JR村上駅前の観光案内所「むらかみ旅なび館」へどうぞ。食事をしたレシートと交換で、はらこ丼フェスティバル特製缶バッチがもらえますよ!

 

こちらが缶バッチです。はらこのツブツブ感が見事に再現されています。

 

村上の特産品がたくさんありますので、お土産はこちらでOK。村上市の観光キャラクター「サケリン」グッズもたくさんありますよ。

 

いかがでしたでしょうか。本当にイクラがおいしい時期は、まさに今です。『イクラ×ごはん=幸せ』という方式を堪能するため、ぜひ村上まで出かけてみてください。

 

はらこ丼フェスティバルは、12月20日(水)まで。善蔵さんのように提供期間が限られていたり、事前予約が必要なお店もありますので、まずは「むらかみ旅なび館」などで、はらこ丼フェスティバルのパンフレットを入手するといいでしょう。村上市観光協会のHPでもダウンロードできます。

 


 

割烹 善蔵
[住所]村上市上片町1-3
[電話番号]0254-53-3813
[受付時間]10時~22時
[定休日]不定休
※鮭コース、はらこごはんともに要予約。提供は12月10日頃まで

 

割烹 千渡里
[住所]村上市細工町2-14
[電話番号]0254-53-6666
[受付時間]11時~13時30分、17時~22時
[定休日]不定休

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