これまで7回開催され、新潟の音楽好きを夢中にしてきた「NIIGATA RAINBOW ROCK」。この音楽イベントが、5月4日(金・祝)に開催されます。
今年は、新潟市内のライブハウス、ホールなど全11会場が舞台。総勢60組以上のアーティストが、個性豊かなパフォーマンスを繰り広げます。今回、イベントを取り仕切る“主催者”のキョードー北陸・渡辺さんにインタビューを敢行。「NIIGATA RAINBOW ROCK」に込められた思いや、今後の展望を伺いました。
キョードー北陸・渡辺さん
「8年前に先輩が立ち上げたこの企画を、2年前に引き継ぎました。企画の発端は『音楽の見本市』。“まだあまり知られていないアーティスト”や、“今見てほしいバンド”を新潟に集結させて、お客さんに見てもらって、新たにお気に入りを見つけて欲しいというのがそもそもの始まりだったんです。だからその部分は崩さないようにと思ってやっています」
昨今さまざまな音楽フェス・イベントが乱立する中で、「NIIGATA RAINBOW ROCK」は独自の個性を放ちながら、今では新潟のGW(ゴールデンウイーク)の風物詩ともいえるほど、新潟の音楽ファンに愛されています。他のフェスと大きく違う点は、メイン会場の「万代シテイ」のライブはチケットを持っていなくても見られるという点でしょう(チケットを持っている人は優先スペースに入れます)。
「僕は新潟市出身なので、万代シテイにはいろんな思い出があります。だからここで何か面白いことができたらいいなと思って。この場所でまずリストバンド交換をして、ステージではウェルカムアーティストのライブが始まる。それを見終わったらみんなそれぞれ好きなバンドを各ライブハウスに見に行く。一通り見終わったら、最後この場所のライブで締める。サーキット型のイベントですけど、最初と最後があるから一体感が生まれるんですよ。それに無料スペースを作ったのは、とにかくライブを見て、“その瞬間”を肌で体感してほしいから。万代だと買い物している家族連れとか、カップルとか、音が鳴ってたら『何だろう』と思って見に来たりする。それでいいんです。『楽しかった』って思ってもらって、『来年も行こう』とか『行きたい』っていう人をいっぱい増やしていきたいんですよね。もちろんチケット買って、優先スペースで見てもらうに越したことはないんですけど(笑)」
よしもと新潟住みます芸人・関田将人さんと
8回目となる今年も、個性豊かなアーティストが多数出演。ラインアップにも渡辺さんのこだわりが詰まっています。
「『お客さんをワクワクさせたい』ということを第一に、方向性やテーマを考えながらラインアップを決めつつ、新しいことも取り入れていく。プレッシャーを感じながらやっています(笑)。例えば今年であれば、ジョイアミーアに女性シンガーを集めてアコースティックセットでライブしてもらったり、僕は全然詳しくなかったんですけどHIP HOPのアーティストが多めだったり、新しい試みはいろいろとやっています。オープニングはDJ やついいちろうさんで、締めはBiSHさん。今年はさらに『夜の部』を設け、騒ぎ足りない人はNEX NIIGATAでDJダイノジさんと盛り上がれますし、余韻に浸りたい人はジョイアミーアでmol-74さんとSchroeder-Headzさんのライブを楽しめます。
正直、今まで来てたお客さんからしたら、『今年はちょっと色が変わった』って思う部分もあると思います。もちろんロックも入れてはいるんですけど、“ロックロック”し過ぎていないというか・・・・・・。だから純粋にこのイベントを応援してくれる方には新しい音楽に触れていただきたいなと思っています。自分の趣味に合う合わないはあるかもしれないですけど、僕らも全力でいいブッキングをしていると思っているので、ぜひ聴いていただきたいアーティストばかりです」
Live Hall GOLDEN PIGS店長・石塚さんと
「最近、新潟出身のアーティストの活躍がすごい」と渡辺さん。そこで、今回出演するアーティストの中でも「参戦する前に1度見てほしい、新潟のアーティストのMV(ミュージックビデオ)」を5つ挙げてもらいました。
TOC(新潟出身)
「過呼吸」
Negicco(メンバー全員新潟出身)
「カリプソ娘に花束を」
Creepy Nuts(DJ松永が長岡出身)
「助演男優賞」
Northern19(Gt/Voの笠原とBa/Voの井村が新潟出身)
「MESSAGE」
HAWAIIAN6(DrのHATANOが新潟出身)
「My Name Is Loneliness」
毎年、盛り上がりを見せている「NIIGATA RAINBOW ROCK」ですが、ゆくゆくは街全体を巻き込んで、もっと大きなスケールで展開していきたいと言います。
「今はサーキットイベントって形ですけど、ゆくゆくは“街フェス”にしていきたいんです。やすらぎ堤で川祭り的なこともやりたいし、アーケードがある所ではアーティストがグッズを売っていたり、ゲリラ的に路上ライブをやったり。今はまだ会場しか絡められてなくて“点”でしかないんだけど、それを街の人たちや行政とかも絡めて“線”にしていきたいんです。他のサーキットイベントに比べて、ライブ会場が広域なのを逆手に取って街の人たちを巻き込んでいきたい。もちろん一朝一夕ではできないし、まだまだ何年も掛かると思う。でも何年も続けて実績を作って、『これだけ支持されているイベントです』って堂々とプレゼンできるようになりたいですね。そのためにも、みなさん、会場でお待ちしています」
CLUB RIVERST店長・加藤さんと
◆ライブ概要
NIIGATA RAINBOW ROCK 2018
【開催日】5.4(金・祝) 【時間】12時
【料金】前売り4,500円、当日5,000円(スタンディング・ドリンク代別)
【Lコード】74219 【Pコード】108-871
【会場】万代シテイ(無料ステージ)、新潟LOTS、NEXS NIIGATA、CLUB RIVERST、
Live Hall GOLDEN PIGS 5F RED STAGE・6F BLACK STAGE、LIVE HOUSE 柳都SHOW!CASE!!
柳都オレンジスタジアム、
市民プラザ、ジョイアミーア、日報ホール
【備考】未就学児入場不可。出演アーティストなど詳細は公式HPで要確認
【問い合わせ】キョードー北陸チケットセンター TEL025-245-5100