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【特集】新潟で愛されるラーメンの名店へ

新潟Komachi 4月号「新潟で愛される無敵のラーメン」では、ラーメンの画像を見れば、お店の名前がわかってしまう、そんな誰しもが認める有名店の歴史を紐解いています。新潟を代表する名店は、あの一杯は、どのようにして生まれたのか…。このページでは、上越エリアで「みそ」といえば……というあの名店をご紹介します!

 


 

■自動車学校の食堂で誕生! 雪国ならではの味わい

タマネギの濃厚な甘みとニンニクの香り、熟成みそのコク、強烈なインパクトがありながら、不思議と後味はすっきり。そんな上越エリアを代表する「食堂ミサ 本店」のみそラーメン( 830円)は、昭和39年創業の自動車学校の食堂で誕生したことをご存じでしたでしょうか?

 

これは昭和39年に創業した中郷自動車学校の写真です。写真中央が自動車学校の創業者で、後の食堂ミサの創業者ともなる中田ミサさん。創業から2年後にあたる昭和41年に、食堂ミサの前身となる「ミサ食堂」がスタートしました。(実際の食堂ミサの創業年は、食堂が始まった翌年の昭和42年になります)

 

「冬季は雪のせいで帰宅できない生徒さんも多かったそうで、それで食事を作り出したのが始まりなんです。当時から、みそラーメンは人気だったそうですよ」と教えてくれたのは、創業者・中田ミサさんのひ孫で現社長の浩太郎さん。確かにたっぷりのニンニクや特製のブレンドみそなど、寒い時季にこそ食べたい一杯に仕上がっていますよね。

 

本店の店長を勤める丸山さんは「ここのラーメンはずっと変わらないね、と言ってくれるのがうれしい」と笑顔で話してくれました。みそラーメンのレシピは当時から変わらず「ミサばあちゃん」のものを忠実に守っているそう。ニンニクもひとつずつ手むきをしないと、この味にはならないんだそうです。

 

上越の冬ですから、当時は相当雪深かったはず。そんな時に振る舞った料理が原点ということですから、きっと「芯から温まってもらいたい」という強い気持ちがあったからこそ生まれたものなのかもしれませんね。ミサばあちゃんの優しさが詰まった一杯、ぜひお試しを。

 

食堂ミサ 本店
[住所]上越市中郷区稲荷山新田598
[電話番号]0255-74-2290
[営業時間]9時~16時
[定休日]12/31、1/1・2

 


 

いかがでしたでしょうか。2月25日発売の本誌では、食堂ミサのほかにも「燕背脂ラーメンの杭州飯店」「上越妙高とんこつのオーモリラーメン」の歴史を紐解いています。チェックしてみてくださいね!

 

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