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並んでも食べる価値がある、味噌を極めた「こまどり」の一杯

キャベツやモヤシは40キロ以上。麺はおよそ400~500玉。これは「こまどり」が1日に仕込む食材の量。
数字を見るだけでも、その人気ぶりがうかがえます。
平日でも入れ代わり立ち代わり訪れるお客さんで80席は埋まり、週末ともなれば、開店前から列をなす光景も珍しくありません。

 

西蒲区を代表するラーメン店「こまどり」


そのまま飲むにはやや濃厚なスープに食感を残すように炒められた大量の野菜、プリっと弾けるような極太麺。
これだけでも十分に個性は光っていますが、ここに別皿で供される割りスープを添えたことで、新潟5大ラーメンの一角・割りスープ付き味噌ラーメンとして知れ渡るようになりました。

「先代である父がラーメン屋で味噌ラーメンの提供をスタートしました。その後、2店舗目を岩室温泉街に出店。宿泊客の来店が増え、食べなれない味に『しょっぱい』と感じる人も多かったみたいです。そこで、好みの濃さに調節できるようにスープをやかんに入れて準備していたのが始まりのようです」と語るのは2代目の渡辺光昭さん。

薄味にしてしまうのは簡単です。でも、濃い口が好きなお客さんもいます。
どうすれば、どちらにも満足してもらえるかを考えた末に生まれたのが、このアイデアだったのです。

 

割りスープ付きの味噌ラーメン


つけ麺が普及した今でこそ割りスープは珍しくはありません。当時にしては目新しく、斬新でした。以来、割りスープ付き味噌ラーメンを目当てに訪れるお客さんが多くなり、移転して出前をやめてもこのスタイルが受け継がれています。

 

調理場には8種のみそダレがスタンバイ!


新潟の赤みそを軸に、岐阜や北海道、愛知など全国から選び抜いたみそを独自の配合でブレンド。
このタレに動物系ダシを加えた力強いスープに合わせる自家製麺は、3日寝かせてモチモチの食感に仕上げています。

「特にみそにはこだわっています。今でも全国からさまざまなみそを仕入れて、よりおいしくなるように日々配合を研究しています。並んでくれているお客さんのことを考えると手が抜けません」。


看板の味噌らーめんのほかにも、7種のみそらーめんがあり、それぞれにブレンドを変え、さらに細麺、平打ち麺、太麺と合わせる麺を使い分けるこだわりぶり。ごまだれ味噌ラーメンには平打ち麺を使用しています。

 

ゴマの風味が香り立つごまだれ味噌ラーメン

割りスープ付き味噌ラーメンのパイオニアとして愛されている味を守り、さらに進化させていく努力こそが「こまどり」を今も支えているのです。

 

 

ラーメン こまどり
[住所]新潟市西蒲区竹野町2454-1
[電話番号]0256-72-2827 
[営業時間]11時~14時30分、16時30分~21時30分※土曜・祝日は11時~21時、日曜は11時~19時
[定休日]木曜

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