海、山、川、そして冬の降雪。豊かな自然環境に恵まれた新潟県では、各地域でさまざまな農作物が栽培されています。そんな各地の農作物を生かした料理を味わえる農家レストランもまた豊富。新潟Komachi7月号では、新潟県内にある話題の農家レストランを4つのジャンルに分けてご紹介しています。
その中から、各ジャンルイチオシの農家レストランをピックアップ!
①農園が営む農家レストラン
野菜の魅力を熟知した農園や農家さんが営む農家レストラン。自家栽培の野菜を使ったり、近隣の農家さんからが届いたり。農園だからこそ作れる料理が並ぶ、注目の農家レストランです。
■La Trattoria Estorto(新潟市・北区)
↑ランチのパスタセット(1,180円)。自家農園で育てたトマトがたっぷり入っています!
季節の野菜が盛りだくさん
力強い味わいに感動!
フルーツトマトで知られているタカギ農場が営む「エストルト」は、週末になると300人ものお客さんが訪れるお店です。それもそのはず、自慢のトマトをたっぷり使ったパスタやピッツァはどれもボリューム満点。
↑まき窯で焼き上げるもっちりふっくらピザ(単品1,188円)。
料理に使うハーブや野菜はすべて自家製。減農薬・減化学肥料で育てた安全・安心の野菜は、シャキシャキ、ザクザク、食感も豊か。
↑窓の外にはのどかな田園風景が広がります。
お店には新潟県産杉をふんだんに使用し、日本古来の工法による木組みづくりを採用。広々としていてゆっくりおしゃべりしながら食事を楽しめるのも魅力です。これからの季節は、トマトも本格シーズンを迎え、トウモロコシやズッキーニなど夏野菜が登場するそうです。
La Trattoria
Estorto
[住所]新潟市北区新崎2757 タカギ農場内
[電話番号]025-259-8000
[営業時間]11時~14時30分LO
[定休日]火曜(祝日の場合は翌日)、ほか不定休あり
[駐車場]100台(タカギ農場と共有)
②複合施設型の農家レストラン
直売所や公園などを併設した農家レストランです。買い物したり、のんびりしたり、ランチと一緒に楽しめるので休日のお出かけにぴったり。しかも多くがビュッフェスタイル! おいしい野菜料理をおなかいっぱい楽しめます。
■農家レストラン ぶどう畑(新発田市)
↑郷土料理ビュッフェ 男女共1,500円、小学生800円、小学生未満無料※時間無制限(混雑時70分制限)。
おばんざいからサラダまで
季節を感じる野菜料理がずらり!
月岡温泉街からほど近い高台にある、地産地消と食育をテーマにした複合施設「月岡わくわくファーム」。その一角にあるのがこちら「ぶどう畑」です。新発田市近郊の契約農家から届く野菜や果物を使った料理は50種ほどあり、すべてをビュッフェ形式で楽しめます。
↑サラダバーにも野菜たっぷり。手前にある“あみあみ大根”、食感もおもしろくて何度もお代わりしました。
地元のお母さんたちのアイデアが詰まったおばんざい、サラダやスープ、漬け物、天ぷらなど、季節を反映した野菜料理がずらり。どれも優しい味付けで食べやすく、ついついお代わりをしてしまいます。
直売所にアスレチックも!
子どもと一緒に楽しめます
敷地内には、日本一長い木製ブランコやツリーハウスがある「わくわく広場」や、地元産の野菜が並ぶ直売所「わくわくファーム月岡店」、さらには「お菓子処 月の岡」や「十割そば 天晴れ」、ウサギと触れ合える「ぴょんぴょんランド」、イタリアンレストラン「トラットリア・オラ・ハラクチェ」まで!
↑こちら日本一長い木製ブランコ。
↑ツリーハウスもいろいろあります。これ、大人が見てもワクワクしちゃう!
↑「わくわくファーム月岡店」では新鮮な旬野菜をリーズナブルに購入できます。
「ぶどう畑」で使っている野菜や加工品の中には、「わくわくファーム月岡店」で買えるものもたくさん。おいしいと思ったら、その場で買って帰れるんです。
↑「お菓子処 月の岡」。店内にはイートインスペースもあります。
饅頭店「結城堂」と「もち処 米希舎」が入ったお菓子店。月岡土産もばっちり購入できます。食べて、遊んで、お土産も買えて、食材まで買って帰れる! 平日でも開店前から「ぶどう畑」の入り口には列ができますが、その理由も納得です。
農家レストラン
ぶどう畑
[住所]新発田市月岡408 月岡わくわくファーム内
[電話番号]0254-21-6111
[営業時間]11時~16時(入店は閉店1時間前まで)
[定休日]12月31日、1月1日
[駐車場]120台(共有)
月岡わくわくファーム
[電話番号]0254-32-0909
>>次ページでは郷土料理自慢と限定型の農家レストランをご紹介。
③郷土料理でもてなす農家レストラン
地域の歴史や文化、暮らしが凝縮された郷土料理。独自に発展してきた郷土料理には発見がたくさん。新しい野菜の食べ方や意外な美味にも出会えますよ。
■農家レストラン こころまい(村上市)
↑吉祥御膳(1,200円)。時季や日によって変わるおかずが15品前後並びます。
調味料まで自家製にこだわる
彩り豊かな郷土料理の数々
山々に囲まれた自然豊かな大毎集落で、地元の味を伝え続けている「こころまい」。店名の由来は、米農家のご主人が黒酢農法で作るコシヒカリのブランド名から。
料理を担当する加藤雪子さんのこだわりは「化学調味料を使わないこと」です。ダシやみそなども自家製のものを使っています。
↑味が染みた手作りガンモや原木シイタケも滋味深くておいしい。
この地域の郷土料理のひとつ「ゼンマイの一本煮」。ゼンマイを一本のまま使った、正月や祝い事にしか出されないという料理です。
↑なんと、囲炉裏まである!
お店はオーナー夫婦が住む古民家をそのまま使っています。大毎産のコシヒカリ「こころまい」や、笹ダンゴや笹まき、漬け物、メイプルシロップ、ジュースなども販売しています。仕入れがあれば、地元産の新鮮野菜を店内で販売することも。
農家レストラン
こころまい
[住所]村上市大毎504
[電話番号]0254-75-2034
[営業時間]11時~15時
[定休日]火曜~金曜、祝日
[駐車場]5台
④限定型の農家レストラン
料理の数や営業日に限りがある限定型の農家レストラン。わざわざ訪れたくなる特別な時間とおいしいごはんが待っています。
■山のレストラン 山彩すもん(魚沼市・須原)
↑代表の酒井さん(右から2人目)を中心に、守門地域のお母さんたちが愛情込めて作っています。
仲良しお母ちゃんたちが作る
"完全予約制"の旬ごはん
魚沼市の守門(すもん)地域に暮らす農家のお母さんグループが、地域の交流施設「かたっこ」で運営している完全予約制の山のレストラン。
↑1,500円コースの料理一例。窓の外に広がる景色もごちそう!
予約は4名以上から、料理は1名1500円から予算に応じて献立を組み立ててくれます。
↑こちらは毎月2回開催する予約制の自然食ランチバイキング(1,500円)。
5月から10月の間、毎月2回開催する予約制バイキングには市外から訪れるリピーターも。6月は「米粉で楽しむ山の縮みチヂミ&スイーツ」など、毎月異なったテーマで楽しめます。今年のランチバイキング開催日は下記の日程で行われます。
6月16日(土)・17日(日)
7月21日(土)・22日(日)
8月18日(土)・19日(日)
9月15日(土)・16(日)
10月20日(土)・21日(日)
山のレストラン
山彩すもん
[住所]魚沼市須原5157 守門交流促進センター「かたっこ」内
[電話番号]090-2762-4941(代表 酒井)
[営業時間・定休日]予約状況により異なる。5月~10月の月2回開催「ランチバイキング」(要予約)は11時30分~13時30分
[駐車場]20台
いかがでしたか? 「農家レストラン」といっても料理やお店の雰囲気など個性はさまざま。新潟Komachi本誌では、農家レストラン周辺の立ち寄りスポットも紹介しています。野菜を買って帰ったり、ご当地ならではの観光名所に寄ってみたり…。農家レストランを目指して、充実した休日をお楽しみください!