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【連載:あの街の、あのパン屋さんVol.4】アイスなパンのあるパン屋さん

本格的に暑くなってきましたね。夏バテしていませんか?「暑い日はパンよりもアイス!」。そんな人も多いのではないでしょうか。今回紹介するのは、パンとアイスをドッキングした夏におすすめのアイスパン。販売しているのは、三条市で評判のパン屋さん「サン・フォーレット」です。パンでアイスを挟むだけ、ではありません。パンも凍らせて作る、一風変わった商品です。どんな食感、どんな味だと思いますか?

 

提供するのは、おいしさと選ぶ楽しさ

お店は三条市の静かな住宅街の中にあります。おじゃましたのは14時ごろ。お昼を過ぎた後でも、たくさんのお客さんが訪れていました。

 

お店の入り口にあるボードには、「あいすパン解禁」の文字。販売を始めたのは5年前で、今では夏の名物になっているのだとか。「毎年大好評」と書いてあります。期待が高まりますね。

 

お店の中には100種類ものパンが。子どもから大人まで味わえる、親しみやすいパンが充実しています。どれにしようか、迷うのも楽しいお店です。

 

ありました!アイスパン。大きな冷凍庫にぎっしり!ルレクチェや越後姫、小豆にチョコレート、プリンまで…全部で10種類。どれにしようか、また選ぶのが楽しいじゃないですか。

 

僕はルレクチェをチョイス。袋を開けてみると、出ましたよ!これがアイスパンです。生地でアイスやフルーツがサンドされています。手のひらサイズで、かわいらしいビジュアル。子どもがきっと喜びます。さっそくいただきました。

 

 

あれ?生地がふんわり。驚きました。凍って硬くなった生地を想像していましたから。ボソボソもしていません。ふんわりしているのです。凍っているというよりは、凍る寸前まで冷えた感じ。シャリッとしたアイスやフルーツとのバランスも絶妙でした。もう1つ驚いたのが、味です。ほぼ凍った状態なのに、生地そのもののおいしさがしっかり。優しい甘さで、爽やかな中身とマッチします。何とも不思議な生地。どんな工夫が施されているのでしょうか?

 

不思議な生地の正体は次のページで。

試作を繰り返して出来あがった、アイスパン専用の配合

アイスパンが発売されたのは2012年。「専用の生地は改良を重ねて完成しました」と、製造部門リーダーの石山範康さんは話します。目指したのは、長時間冷凍庫に入れても柔らかさと風味が損なわれない生地。素材の量や組み合わせを調整しながら、理想に近づけていったそう。「具体的な素材は企業秘密で(笑)」と、詳しくは教えてもらえず…。

 

焼きたてがこちら。ぷっくら膨らんで、何だかとても甘い香りを漂わせています。

 

特別のレシピで作った生地は、含まれる水分や糖分の関係で、いくら冷凍しても固まり切らないそう。だから、冷やす前の状態から味も食感もキープできるというわけです。なるほど~。

 

こちらのお店は三条市地産地消推進店。アイスパンの中身にも地場の食材を取り入れています。これからの季節は三条産の高級ブドウ・シャインマスカットなども使う予定だとか。注目です。

 

 

5年前の発売以降、年々人気が高まっている「サンフォーレット」のアイスパン。今では、販売が始まるのを待ち遠しにしている人も多いそう。たくさんの人を魅了する理由。それは、中身のアイスというよりも、サンドする生地にありました。夏のおやつに、こだわりのアイスパンはいかがでしょう?

サン・フォーレット

[住所]三条市北入蔵2-18-25
[電話番号]0256-38-4100
[営業時間]7時~19時

[定休日]火曜
[席数]17席
[駐車場]20台

 

 

 

 

 

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