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【連載:あの街の、あのパン屋さんVol.2】新潟産ゆきちから100%のパン屋さん

国産の小麦といえば、北海道産が有名。新潟は米どころですから、小麦のイメージがありません。でも実は、一部の地域で小麦が栽培されています。名前は「ゆきちから」。秋に種をまく品種です。新潟市東区の「cosa」はゆきちから100%にこだわるベーカリー。どんなパンが並んでいるのでしょうか。

 

 

お店に入ると、かわいらしいショーケース。中は、シンプルな食事パンでいっぱいです。全部、小麦のおいしさを生かした配合で作るそう。

看板商品はビアリー。ゆでずに仕上げるベーグルです。見るからに弾力がありそうで、そそられます。

バジルトマトやチーズ、甘夏みかんに越後みそ…etc.  ビアリーにはいろいろな種類があるんですね。生地に合わせる具材も、小麦のおいしさを損なわないものに限っています。小麦が1番、です。

製粉されたゆきちからのお目見えです。他の粉に比べて、ほんのり黄みががっているのだとか。これを使うことで、風味豊かで歯応えの強いパンに仕上がるそう。

 

 

ゆきちからは冬によく育ちます。冬は天敵の害虫にとって厳しい季節。となると、農薬の量を抑えられますよね。そうなんです。ゆきちからは体に優しい素材なのです。安全面でも優れているゆきちから。新潟でこんな小麦が作られているなんて。話しを聞いてからパンを食べたら、さらにおいしく感じました。

 

「cosa」のオーダーサンドサービスは次のページで。

「cosa」では5年前のオープン当初からオーダーサンドウィッチのサービスをしています。理由はやっぱり、ゆきちからの生地のため。サンドウィッチは時間が経つと、具材で生地がしっとりしてきますよね。それを避けるために、オーダーを受けてから挟むというわけです。生地を楽しむサンドウィッチ、さっそく頼んでみました。

 

 

具材は、あんこやジャム、クリームチーズに総菜と、13種類。数種類を使っても大丈夫です。

生地は赤いプライスカードのものから選択OK。こちらも、13種類ありました。自分だけのオリジナルサンド。組み合わせを考えるのが楽しいですね。

生地はビアリー、具材はあんことクリームチーズにしてみました。あんことクリームチーズは予想以上にたっぷり入り。

ここまで具材が多いと、「せっかくの生地が…」なんて、思う人もいるでしょう。ですが、食べてみてください。生地は味も食感もしっかりしていて、ちゃんと存在感があるのです。

 

 

配合も、具材も、そしてオーダーサンドのサービスも、全部ゆきちからの生地のため。独自のスタイルを貫き続けている「cosa」には、それを支持するファンがいます。この日も、スタッフと仲良く話す常連さんがたくさん訪れていました。

新潟地粉パンの店 cosa
[住所]新潟市東区船江町1-26-15
[電話番号]なし
[営業時間]10時~18時

(売り切れ次第終了、

カフェは17時LO)

[定休日]日・月曜、不定休もあり
[席数]11席
[駐車場]4台

 

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