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寒い冬は“マー活”を!知るほどに食べたくなる、シビ辛の世界。

最近、グルメトレンドの1つとしてよく聞く言葉が、シビれる辛さを表す「シビ辛」。これに応じてか、「麻婆豆腐を食べ歩く活動」=「マー活」をする人が増えているそう。新潟市中央区にある四川料理店「風雅」は、シビれる辛さにこだわるお店。「心もシビれる!」というほどの麻婆豆腐があります。

 

 

ビリビリ、というより、ジリジリ!今まで味わったことのないシビ辛

シビれる辛さの麻婆豆腐と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが四川飯店の陳麻婆豆腐。四川料理の第一人者・陳建民さんの子、陳建一さんが日本に浸透させた陳麻婆豆腐は、今やシビ辛の代名詞的存在と思えます。こちら「風雅」で提供している特製四川麻婆豆腐(1,100円)は、その流れをくむ一皿。陳建一さんから四川料理を学んだ、永澤さんの自信作です。「これが四川料理!」と訴えてくるような味。ビリビリ、ではなく、ジリジリ。独特のシビ辛なんです。

 

オーナーシェフの永澤さん。ホンモノの四川料理を貫き続けています。

 

 

ジリジリの秘密は三種類の四川山椒

四川料理に使う食材で、シビれる辛さといえば、そうです、山椒です。風雅の山椒へのこだわりは、ちょっとレベルが違います。永澤さんの山椒愛は、もはやマニアの領域。四川に足を運んでモノを確かめるだけでなく、特徴の異なる3つを仕入れて来るんです。特製四川麻婆豆腐には、全種類使います。しかも、たっぷりと。

 

仕入れる3つの山椒。左から、花椒、貢椒、藤椒です。

 

まずは花椒。花山椒とも呼ばれています。

 

次に貢椒。花椒の中でも最高級クラスのものです。とても華やかな香りがします。

 

最後は藤椒。別名、青山椒です。青々しいといいますか、すごく爽やかな香りがします。

 

油と粉末で!仕上げに「これでもか」と山椒を

ご存じでした?山椒にもいろいろあるんですね。鼻を近づけると、全く違う香りがします。びっくりするくらい。風雅の特製四川麻婆豆腐には、それぞれの特徴が生かされています。刺激的な辛さを持つベーシックな花椒は辛みが引き立つように油にして、個性的な香りの貢椒と藤椒はそれをダイレクトに感じられるように粉末で。考えられているんです。奥が深いんです。

 

花椒の油や貢椒と藤椒の粉は、火にかけている間は入れません。

 

皿に盛った後、提供する寸前の仕上げにかけます。豪快に。

 

寄ってみます。表面に浮かぶ油と粉がそれです。かなりの量ですね。

 

食べてみたら驚きますよ。シビれ方が全然違いますから。ものすごく細かく舌の上が振動する感じ。まさに、ジリジリです。そして、そのシビれはなかなか止みません。ひと口食べるだけで、しばらくジリジリ。汗はダラダラです。

 

でも、不思議。「辛すぎて食べられない」なんて、全く思わないんですよ。もしろ、体の反応とは裏腹に、「意外と辛くない」という印象です。理由は、貢椒と藤椒の香り。口にした瞬間に、フルーティーな香りが鼻を抜けて、なんだかとても上品に感じるんです。面白いですよね。山椒の辛さを山椒の香りが和らげるなんて。

 

山椒にとことんこだわった風雅の特製四川麻婆豆腐。「心もシビれる!」。そんなファンがいるのも納得です。

 

 

[住所]新潟市中央区愛宕2-7-11

[電話番号]025-210-7969
[営業時間]11時30分~14時20分(13時50分LO)、18時~21時30分(20時50分LO)

[定休日]木曜※宴会などの予約があれば営業

[席数]25席
[駐車場]7台

 

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