独学で始めたパン作り! 原点はミルフィーユのパイ
プレジールでヴィエノワズリーを始めたのは15年前。もともとパン作りに関心のあった岡村さんが、独学でチャレンジしてみたのが始まりです。「プレジールのパンの原点はミルフィーユのパイです。パイに自信があったので、これをベースにクロワッサンやデニッシュを作ったら絶対おいしいと思いトライしました。実は、素材もレシピもパイとさほど変わらないんですよ」。
オーナーシェフの岡村さん。新潟におけるパティスリー界の大御所です。
なるほど、だからなんですね。魅惑の香りの秘密は、やはりパティスリーならではの素材とレシピにありました。「香りの良さを大切にしたくて。ミルフィーユのパイと同様の、こだわりの素材を贅沢に使ったレシピです。当然、最初はうまく焼けませんでした。でも譲れなかったんです」。
プレジールで使う素材は一つ一つ岡村さんが厳選。バターや小麦粉、砂糖に塩と、上質なものだけを使っています。素材を確かめる時、岡村さんの目はキリッと厳しさを増します。
バターは味も香りも濃い低水分バターを選択。
小麦粉は粗めに挽かれた風味豊かな国内産です。歯応えも良くなるそう。
クロワッサンとデニッシュ以外のレシピも、リッチな素材の使い方をしているそう。「詳細は企業秘密です」と岡村さん。
タイミングよく「オーブンの中をどうぞ」ということで、拝見しました。クロワッサンを焼くところです。見えますか? 織り込まれたバターがじんわり溶け出していますよ! 特にクロワッサンやデニッシュは「バターがたっぷり」なんですって。
ステキな側面ですね。
20分ほどでこうなります。
焼き上がると、オーブン周辺に香ばしい匂いがふぉんわり。「ここから離れたくない!」「ずっとかぎ続けたい!」。そんな気持ちにさせられます。
プレジールのパンは、その香りがかき立てる想像の通り、味わいも豊か。素材のおいしさがしっかりと伝わってくるんです。パティスリーが作るヴィエノワズリー。口にしてみると、ひと味もふた味も違いますよ。
プレジール
[住所]新潟市西蒲区巻甲62-1
[電話番号]0256-72-0556
[営業時間]10時~19時
[定休日]月曜、月2・3回連休あり
[駐車場]20台