#02 株式会社シンセンホールディングス 代表取締役社長 佐野 由香利(さのゆかり)さん

こんな時代だからこそ、人々のつながりを大切にしたい
子供の頃、親が連れて行ってくれる場所は全て「仕事先」でした。

『のびのび いきいき ぴちぴち』という経営理念を掲げる株式会社シンセンホールディングス。「にいがた酒の陣」を始めとする、大小様々なイベントを企画、演出するイベント事業を主軸する株式会社新宣を筆頭に、建築・リフォーム事業、さらには海外にまで拠点を持つ、新潟を代表する企業の1つです。

2代目社長の佐野由香利さんは、明るく天真爛漫な笑顔の持ち主。「子供の頃、連れて行かれる場所は、レストランでも遊園地でも、すべて仕事先でした。友達に、親が何の仕事をしているのか、うまく説明できませんでした(笑)」

父の会社を継ぐとは考えてなかった佐野さんは、一旦はコンピューター関連会社に就職しますが、25歳で株式会社新宣に入社、その後、創業者である父から、経営のバトンを渡されます。

令和元年、時代が大きく移り変わるタイミングで、グループ全社のトップに就任した佐野さん。翌年には、医学関係の学会運営をターゲットにしたシンセンメディカルコミュニケーションズや、東南アジアの拠点となるシンセンベトナムを設立し、未来に布石を打ちました。しかし、新規事業にも順調に着手した矢先に、コロナショックが業界を襲ったのです。

“にぎわいの空間を創造する”原点に立ち返り
イベントにおける感染症対策のルールメーカーになる

「鳴る電話は全て延期と中止の連絡でした。人を集めるイベントが開催できず、半年間仕事が白紙になり、途方にくれましたね…」。しかし、先代の頃から、お客様の求めることは何でもやってきた会社。

「私たちの仕事の原点は、”にぎわい“の空間を創造することです。『自粛疲れ』という言葉を聞いて、人々の繋がりたい、出会いたいという欲求や、感動を分かち合いたいという思いは前にもまして強くなっていると感じたんです。それなら、どのような方法ならイベントが開催でき、効果的になるか。新潟のイベントにおける感染症対策のルールメーカーとして、お客様の不安を払拭していくのが、私たちの役割ではないかと強く感じています」。

デジタル化、バーチャル化のニーズの高まりを受け、セミナーとウェブを組みあわせたウェビナーの方法も、日々更新し提供しています。

社員一人一人が、仕事の意味を考え直す機会になっています。お客様の求めるデジタル関連の知識も、皆で習得しています」

思い続けること、あきらめないこと、
どんな時でも笑顔を忘れません!

これからは、海外戦略にもさらに力を入れていきたいと語る佐野さん。

「多くのお客様が、海外に目を向けている以上、私たちも海外に出て行くことは必然です。ベトナムもその1つ。未来志向で若者が多く、とてもエネルギッシュです。成長するアジアの活力を自分たちのエネルギーに取り込んでいきたいですね。その上で、時代の変化に対応出来る人材を育てて、社員たちの働く環境も整えていきたい。“のびのび いきいき ぴちぴち”です!」と話します。

松下幸之助の「人間は愛嬌」が座右の銘。

「どんなときも、笑顔だけは忘れない。そして、あきらめないこと。思い続けることが大事だと思います」

その瞳は、新潟の元気を発信していく力強いエネルギーに満ちています!


credit text:吉川ナオミ

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