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新時代の女性リーダーに聞く近未来の展望と美しき経営学<前編>

新潟で働く女性たちに、もっと輝いてほしい。「美Visionプロジェクト」は、第一線で活躍する経営者・幹部の熱い思いを発信し、理想的な働き方のヒントを届けることを使命にスタートしました。美的センスにあふれ、ビジネススキルにも長けている6人が、テレビ·雑誌·インターネット·アプリで、ライフスタイルや成功体験をお伝えします! 

今回の記事では、新潟Komachi4月号に掲載された2人のリーダーを、誌面未掲載カットを交えてご紹介!

#01 株式会社井上印刷 代表取締役社長 池田 丈美(いけだたけみ)さん

『抗菌印刷』の技術で 安心、清潔を届けます
根っからの体育会系で、行動派。
困難な場面にモチベーションを感じるタイプ

 『ただの印刷会社ではなく、“ただものではない”印刷会社』そんなキャッチコピーが目に留まる株式会社井上印刷のTwitterで、「私が中の人です」。と、時折登場するのが、二代目社長である池田丈美さんです。

周囲の誰もが「行動派」と認める池田さんは、時にはフォークリフトの運転し、トラックに乗って現場で印刷物の積み下ろしも行う、男性顔負けのパワフルウーマン。高校時代は、ソフトボール部で主将を務め、新潟国体にも出場。「根っから体育会系で、キャプテン体質」と語る池田さんは、困難な状況や難易度の高い仕事にチベーションを感じ、周りを巻き込んで突破するタイプです。

「専務を務める主人からも、私は失敗を失敗と考えないで、糧にしていると言われます(笑)」。

フォークリフトで荷物運搬中!

新しい生活様式にあった商品が
「抗菌印刷でした」

コロナ禍で、売り上げが落ち込んだ時も、池田さんはいち早く『抗菌技術』に着目、「直接手に触れる機会が多い印刷物にこそ、抗菌印刷の需要がある!」と考えました。

抗菌印刷とは、印刷物に抗菌剤入り印刷ニスを表面にコーティングして抗菌効果の高い製品に仕上げたもの。色インキにも入れられ、防カビや防臭効果に加え、大腸菌や黄色ブドウ球菌など菌の繁殖を大きく抑制することができます。

井上印刷はこの自社独自の手法で、抗菌効果の高い製品を次々と世に送り出しています。名刺、パッケージ、パンフレット、透明抗菌シート等、「紙製・抗菌オリジナルグッズ」に、引き合いが殺到しているそうです。

仕事と子育て、両方がパワーの源。
自社の技術で社会貢献していきたい

二人のお子さんの母でもある池田さん。「仕事と子育てとの両立に悩んだ時期もありますが、周囲の力も借りながら『完璧を求めない』精神で乗り切りました」。ある時、子供たちとの会話が減っていることに気づいた池田さんは、仕事のやり方を柔軟に見直しました。17時には一度会社を出て、池田さん手作りの夕飯を子供たちと一緒にとり、その日あったことを皆で話します。その後、また会社で一仕事。そんな母親の姿を見て、「子供たちも自立心、向上心が高まっています。今は、両方からパワーをもらっています」。と嬉しそうに語ってくれました。

今月開催された『感染症対策展示会』では、抗菌オリジナル商品を初出展し、新しい生活様式に対応したものを作成、確かな手応えを感じています。

「”喜ばれて、喜ぶ”という言葉が好きです。お客様の求めるものを作って、喜んでいただき、その声を聞いて、商売のやりがいや喜びを味わう。紙でできることは何でもやりたい。今後は、自社の技術を最大限に生かし、社会貢献していきたいです」。と力強く語ります。

「先代の思いを大切に、温故知新の精神で臨みます」。
行動派の池田さんの今後のチャレンジから目が離せません。


#02 株式会社シンセンホールディングス 代表取締役社長 佐野 由香利(さのゆかり)さん

こんな時代だからこそ、人々のつながりを大切にしたい
子供の頃、親が連れて行ってくれる場所は全て「仕事先」でした。

『のびのび いきいき ぴちぴち』という経営理念を掲げる株式会社シンセンホールディングス。「にいがた酒の陣」を始めとする、大小様々なイベントを企画、演出するイベント事業を主軸する株式会社新宣を筆頭に、建築・リフォーム事業、さらには海外にまで拠点を持つ、新潟を代表する企業の1つです。

2代目社長の佐野由香利さんは、明るく天真爛漫な笑顔の持ち主。「子供の頃、連れて行かれる場所は、レストランでも遊園地でも、すべて仕事先でした。友達に、親が何の仕事をしているのか、うまく説明できませんでした(笑)」

父の会社を継ぐとは考えてなかった佐野さんは、一旦はコンピューター関連会社に就職しますが、25歳で株式会社新宣に入社、その後、創業者である父から、経営のバトンを渡されます。

令和元年、時代が大きく移り変わるタイミングで、グループ全社のトップに就任した佐野さん。翌年には、医学関係の学会運営をターゲットにしたシンセンメディカルコミュニケーションズや、東南アジアの拠点となるシンセンベトナムを設立し、未来に布石を打ちました。しかし、新規事業にも順調に着手した矢先に、コロナショックが業界を襲ったのです。

“にぎわいの空間を創造する”原点に立ち返り
イベントにおける感染症対策のルールメーカーになる

「鳴る電話は全て延期と中止の連絡でした。人を集めるイベントが開催できず、半年間仕事が白紙になり、途方にくれましたね…」。しかし、先代の頃から、お客様の求めることは何でもやってきた会社。

「私たちの仕事の原点は、”にぎわい“の空間を創造することです。『自粛疲れ』という言葉を聞いて、人々の繋がりたい、出会いたいという欲求や、感動を分かち合いたいという思いは前にもまして強くなっていると感じたんです。それなら、どのような方法ならイベントが開催でき、効果的になるか。新潟のイベントにおける感染症対策のルールメーカーとして、お客様の不安を払拭していくのが、私たちの役割ではないかと強く感じています」。

デジタル化、バーチャル化のニーズの高まりを受け、セミナーとウェブを組みあわせたウェビナーの方法も、日々更新し提供しています。

社員一人一人が、仕事の意味を考え直す機会になっています。お客様の求めるデジタル関連の知識も、皆で習得しています」

思い続けること、あきらめないこと、
どんな時でも笑顔を忘れません!

これからは、海外戦略にもさらに力を入れていきたいと語る佐野さん。

「多くのお客様が、海外に目を向けている以上、私たちも海外に出て行くことは必然です。ベトナムもその1つ。未来志向で若者が多く、とてもエネルギッシュです。成長するアジアの活力を自分たちのエネルギーに取り込んでいきたいですね。その上で、時代の変化に対応出来る人材を育てて、社員たちの働く環境も整えていきたい。“のびのび いきいき ぴちぴち”です!」と話します。

松下幸之助の「人間は愛嬌」が座右の銘。

「どんなときも、笑顔だけは忘れない。そして、あきらめないこと。思い続けることが大事だと思います」

その瞳は、新潟の元気を発信していく力強いエネルギーに満ちています!


credit text:吉川ナオミ

≪取材協力
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