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新時代の女性リーダーに聞く近未来の展望と美しき経営学<中編>

新潟で働く女性たちに、もっと輝いてほしい。「美Visionプロジェクト」は、第一線で活躍する経営者・幹部の熱い思いを発信し、理想的な働き方のヒントを届けることを使命にスタートしました。美的センスにあふれ、ビジネススキルにも長けている6人が、テレビ·雑誌·インターネット·アプリで、ライフスタイルや成功体験をお伝えします! 

今回の記事では、新潟Komachi4月号に掲載された2人のリーダーを、誌面未掲載カットを交えてご紹介!(前編の記事はコチラ

#03 株式会社 トプカピ  代表取締役 庭山仁美(にわやまひとみ)さん

「エステティックサロンを正しく知ってほしい」という
想いから『トプカピ』を開業。現在コンセプトの異なる
4店舗のサロンを運営しています。

新潟のビューティーエデュケーターとして、長年美容シーンを牽引し、カリスマ的な存在感を放つ庭山仁美さん。数々の国際ライセンスを持つ、インターナショナルエステティシャンです。庭山さんは、エステティックサロンの黎明期に東京で美容技術や知識を徹底的に学び、実務を経験。その後、新潟に戻ってきて驚いたそうです。「当時の新潟は、きちんとしたエステティックサロンがなく、お客様もお店も手探り状態でした。それなら、自分が、学んだ経験を生かそうと、1996年、東洋のメソッドを取り入れた『トプカピ』を開業しました」。

順調に軌道に乗り、通常なら同じコンセプトでお店を増やすのですが、庭山さんの発想は違います。「トプカピの”ライバル店”を出すとしたら、どんなお店が良いか?と考えました」。そして西洋のリンパドレナージュを取り入れた『天母 THE SALON(テンムー)』を出店。その後も、湯治場サロン『木火土金水(モッカドゴンスイ)』、床屋とエステティックサロンを融合した『きくとこ』と現在4店舗を運営しています。お客様は、お店のオープン当初から25年来のリピーターも多く、最近は4店舗を横断して、ご自身の状況に合わせてメニューを選ぶ方や、母娘や家族での利用も増えているそうです。

“ハンドトリートメント”の技術を徹底的に磨き、
信頼、満足度、安心感を大切にしています。

時代に合わせ、常に新しい方法をアップデートし、サロンのメニューを開発してきた庭山さん。どんなに美容機器などの道具が発達しても、大事にしているのは、人の手を使った施術です。

「人間の皮膚は感覚受容器なんです。お客様に直接触るという、”手で診る”ことで、肌の調子だけでなく、睡眠の質や、時には心理状態も分かリます。その状態に合わせたトリートメントやサービスを提供することが大切です」。美容の悩みだけでなく、心まで整えてくれるプロの手は、信頼感や満足度も高く、衛生管理にも徹底的に配慮し、お客様が安心して通えるサロンをスタッフと作り上げています。

「今は変革の時。次世代スタッフには期待しています!」

収集癖のある庭山さん。トプカピの店内にも、珍しい水差しや、オイルの瓶がディスプレイされています。「エステティックも趣味の一つで、休日は、他店にも新しい施術を積極的に受けに行きます。痛いのは嫌ですけど」と笑う庭山さんが、今、一番熱中しているのが「ジュリー」こと、沢田研二さん。若い頃の動画を見て、その美しさと、低音から高音に伸びる歌声に心を奪われたそうです。撮影中も思いのほか話が弾み、現場を明るく元気にする笑顔が印象的。庭山さんの周囲に常にたくさんの人が集まってくるのも納得です!

スタッフのチームワークが良く、笑顔のたえないサロン

『健やかさはキレイの原点』をブレずに発信し続け、
新潟の女性を輝かせたい。

今後は、緩やかに美しく年齢を重ねるための、“シニアトリートメント”に力を入れ、医療・介護など異分野とのコラボレーションも展開していきたいと語る庭山さん。
「”健やかさは綺麗の原点” がトプカピのコンセプトです。身体、心、どちらも健康であって初めて美しさが手に入ります。エステを人生が豊かになる伴走者として、うまく活用してくださいね」。

ニューノーマルな時代に向けた庭山メソッドで、新潟の「美」はこれからも輝き続けます!


#04 着付け教室 華暖の会 認定講師・代表 武藤幸枝さん(むとう ゆきえ)さん

『華暖の会』に込められた想いは、
着物を着た時の「華やかさ」と、家族の「暖かさ」

背筋がすっと伸び、立ち姿が凛として美しい武藤幸枝さん。「華暖の会」の代表として、新潟市東区に自宅兼着付教室を開講したのが今から10年前でした。

「実は、着付け講師になる前は、社交ダンスを本格的にやっていました」。若い頃から、1つのことに夢中になると、徹底的に集中して、極めるタイプ。社交ダンスの講師とペアで競技出場をするほどの腕前でしたが、腰を痛め断念。

「その頃、祖母の着物を簞笥ごと譲りうけました。私は身長が高かったので、サイズの合わない着物を譲ったり、レンタルしていると、着付けを教えてほしいという人が次々と現れたんです。」そこで武藤さん自身も着付けを習い、資格を取得。本格的な着付け教室を開くため、自宅兼サロンを東区に建築しました。

「家を建てる時は、人生で1番アドレナリンが出たかもしれません(笑)」。沢山の人に集まっていただこうと、小上がり付きの広い和室を作り、駐車スペースはなんと6台分を確保。玄関の花壇は四季折々の色とりどりの花が迎えてくれます。
「教室の名前は、家族的な団欒の持つ『暖かさ』、着物を着た時の特別な『華やぎ』その2文字をとって、『華暖の会』と名付けました」。

生徒さんは、ほとんどが着付け初心者の方でしたが、口コミでどんどん増えていき、現在では、常時30〜40人、登録者数は100人を超えるほど。

華暖の会の生徒さんとお家様

年に、5〜6回イベントを開催し、古民家、レストランなどを会場にして、季節ごとの企画を実施しています。レンタル着物で手軽に参加できる上、ヘアメイクやプロのカメラマンによる写真撮影もあり、「着物を通じて新しい自分を発見できる」体験は毎回大人気! ホームページには、生徒さんがInstagramに投稿した華やかな着物姿の写真が並びます。

基礎コースは月に3回5,000円から。着付師を目指す着装コース1回2時間2,200円と、お安い授業料もお得です。詳しい料金や華暖の会のホームページについてはコチラからどうぞ。

TPOに合ったコーディネート、苦しくないのに着崩れしない!
レンタル着付けでも喜ばれている訳は…

「たかが1cm、されど1cm」にこだわり、襟の抜き具合、帯の位置、その人の体型、顔型、雰囲気に合わせた武藤さん流の着付は、「また着物を着たい」というリピーターだけでなく、生徒さん自身も、人に着物を着せてあげられる喜びを伝える着付師となり、各界で活躍を始めています。実際に、成人式の振袖着付けでは、毎年何十人分もの着付けを、着装コースの生徒さんたち皆で着付けています。

結婚式では留袖や訪問着の着付けを。前撮りでは、新郎に甲冑を着付けることも任されています。甲冑はとまつ衣装さんのレンタルで好評なんだそうです。ほかにも卒業式の袴、結婚式の留袖、訪問着、葬儀の喪服も着付も行っています。

「教室では、1〜3人の少人数制で丁寧な指導をしています」

最近は、親子で来る人も多く、「祖母から母、娘さんという、親子3代で着物を楽しんでくださる方も増えています。着物を通して、母娘の暖かい絆や笑顔も生まれることが本当に嬉しいですね。」

日本文化の伝承者として、
着物ライフの楽しさを伝えていきます。

「小さい頃の夢はピアノの先生でした」。教えること、伝えることに情熱を感じ、ずっと「何かの先生になりたかった」」と語る武藤さん。その胸の中には「人はいくつになっても成長できる」という強い信念と、生徒さんへの深い愛情があります。

自分の口から発する思いを大事する武藤さんは「有言実行」派。
「着物を、特別な日に着るだけではなく、普段着でも着て楽しんでほしい。新潟には着物の似合う風景やシーンが沢山あります。これからも、機会をさらに広げるため、ランチ会や婚活イベントなど、レンタル着物の企画もどんどん仕掛けていきます!」。そう笑顔で語る、武藤さん。
「日本文化の伝承者」として、今後の活躍に目が離せません。


credit text:吉川ナオミ

≪取材協力≫
新潟伊勢丹

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お問い合わせ/https://www.taikobank.jp/consult/

■株式会社新潟三越伊勢丹
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TEL/025-242-1111
営業時間/午前10時~午後7時(土曜のみ午前10時~午後7時30分)
HP/https://www.isetan.mistore.jp/niigata.html

■麺bar 喜上(きじょう)
新潟市中央区東大通1-6-4 正栄ビル1F
電話025-248-2004

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