#07 株式会社CSコーポレイション 代表取締役 古川 憲さん

「ありがとう」を増やしたい

「“ありがとう”が会社の経営理念です」と古川さんは笑顔で話す。新潟市で商業施設の設計・デザイン・施工を主業としている株式会社CSコーポレイション2代目代表取締役。

創業者で営業と現場をこなしていた父である先代社長は殆ど家にいなかったそうです。「子どもの時は父親の会社がどういうものなのか全くわからなかったですね。休みの日に新しくできたお店などに連れてってもらうのですが、そこでお店の人と父が話している姿も『どうして?』と不思議に思っていました。父からは、この仕事は大変だから会社は継がなくていいと言われ続けていましたし。」と当時を振り返る。

大学卒業後に東京で同業種に就職。その時に父が言っていた「大変だから」の意味を理解できたそうです。

その後、結婚を機に自身の将来を考えた際、「父が創り上げた会社を継ぐのは自分以外いない。」と思い帰郷。東京勤務を経て新潟本社に戻り、現場仕事からスタート。

2011年に現在の代表取締役に就任。現在は本業を軸に訪問介護、ヘアカラー事業等他業種への事業拡大も行っています。

「代表取締役就任当初、自社には経営理念がなかったため作成しました。でも自身の経験もなかったため、色々と考えた末に辿り着いた言葉が『ありがとう』でした。書籍や座学で学べる事もありますが、やはり人は人と出会い続ける事でしか磨かれないと常に考えています。」と古川さん。

「大変な事は日々の中であるが、それを苦労と感じる事はあまり無いですね。苦労と思えばそうだろうし、修練だと思えば前向きに捉えらますから。日々の出来事を当たり前と捉えず、常に感謝の気持ちを持って仕事に臨む。一人でも多くの人から『ありがとう』を集め、笑顔があふれるお店づくりを目指していきたいですね。」古川さんが手がける施設は、きっと「ありがとう」で溢れる場所になることでしょう。

C Sコーポレイション
新潟市中央区美の里17 – 8
025 – 286 – 1332
http://cs-corporation.co.jp


#08 株式会社エムエフデザイン/ヤマダ商店 代表取締役社長 山田 衛さん

すべては車屋になるために

「とにかく車が好き、これは一度もブレた事がありません」と語る山田さん。今年3月に江南区でオープンした「ヤマダ商店」は山田さんの想いが詰まったお店。

幼少期からミニカーに囲まれて育ち、小学生の時から「将来の夢は車屋」と決めていたそうです。

高校進学は機械科、アルバイト先はガソリンスタンドと「車屋」になるために歩んできた人生。大手自動車メーカー、東京のカスタムショップでの修行の後帰郷。長岡のカスタムショップを経て友人と2人で最初の会社を立ち上げた。

「最初は車庫だけのお店で工具も無かったんです。それで知り合いから工具を借りて最初のお客様の仕事をしました。」と当時を振り返る。

その後順調に業績を伸ばし、設立2年で安定。その後もオーディオカスタムをメインに仕事をこなし、冒頭で記した通り3月に現在の会社を設立した。

社長になって変わった事は?と尋ねたら「ずっと現場の作業仕事ばかりでしたので、営業や事務などのパソコン作業に悪戦苦闘しています。工具相手なら誰にも負けないんですけどね」と。

他にも「社長なのでスーツを着る機会が増えたんです。本当はずっと作業着でいたいのですが仕方ないですね。」と楽しそうに話してくれました。

経営者としての考えは、「無理な拡大より安定・安心を積み重ねて丁寧な対応をしてきたい。綺麗ごとと言われるかもしれませんが、お金儲けに走らない事が一番だと考えています。大事なのはお客様に喜んでもらう事。お客様、スタッフ、地域の皆様の応援があってこそ末永く愛され続ける企業だと考えています」。

そんな山田さんの想いに共感して集まったスタッフも車が大好き。

「とにかく車しかない。車の仕事が大好き。好きだから覚えられるし好奇心も湧いてきます。今後は会社を通じて新潟のカスタム業界を盛り上げたいですね」。

どんな話題でも車に結び付ける山田さんは、正に車屋になるために生まれてきた男だと思います 。

エムエフデザイン/ヤマダ商店
新潟市江南区船戸山1094 – 4
025 – 384 – 4985
https://www.yamada-shouten.net


≪取材協力≫
アルファロメオ新潟、S.H.S 鳥屋野店、

フィアット/アバルト新潟、シトロエン新潟、
鉄楽工房、Rental Space Daisy

credit text:宮崎淳司