新潟県が導入した婚活マッチングシステム『ハートマッチにいがた』

前回の記事では、実際にハートマッチにいがたを使って成婚したご夫婦にインタビューを行いました。幸せそうなお二人の姿に、独身の私もさまざまなことを感じたインタビューでした。

 

「ハートマッチにいがた」には、引合せや交際をフォローする「マッチングサポーター」が在籍しています。後編の今回は、マッチングサポーターの廣井久子さんに、入会についての条件や引合せ、ご成婚までの流れ、そして「ハートマッチにいがた」の特徴について詳しく教えてもらいました。

これから婚活を始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 


 

■ 新潟県が運営する“地域密着型”マッチングサービス

 

 

最初にお聞きしたのは、会員登録について。インターネットが普及し、マッチングサイトも数え切れないほどある昨今。それぞれ入会条件は異なりますが、ハートマッチにいがたの登録条件はどのようなものなのでしょうか?

 

廣井さん「結婚を希望し、自ら努力する20歳以上の独身で、新潟県在住の方、県内にお勤めの方、または新潟県への移住を希望される方が登録できます。現在の会員数は1,800人ほどで、男女比はおよそ2:1です」

 

ハートマッチにいがたは、登録者の大半が新潟県民。新潟で相手を見つけ、結婚生活を送りたいと考える人にとって大きなアドバンテージになっているとか。また、県が導入したサービスという安心感や、ほかのサービスと比べて入会費用がリーズナブルな点も人気の後押しとなっているようです。

 

 

■ サポーターのフォローやビッグデータを使った相手探し

 

 

サイト上で入会申し込みを済ませたら、県内3箇所(新潟市・長岡市・上越市)にある「出会いサポートセンター」に必要書類を持参し、プロフィールを入力すれば会員登録完了!さっそく相手探しに移ります。

 

廣井さん「自宅では、お相手のプロフィールの一部を検索できます。センターではお相手の顔写真なども見ることができ、お引合せの申し込みも行えます。また、お申し込みの状況などをビッグデータとして活用し、お相手探しをサポートしています

 

好みのお相手からOKが出たら、日程を調整し、サポーターも同席しての初対面。

セキュリティの観点から、初対面時には互いの連絡先や名前は開示されません。二人の緊張をほぐし、穏やかな空間を演出してくれるサポーターの存在は大きな魅力。シャイな人でも安心して利用できそうです。

 

 

■ 利用者に安心感を与える万全なセキュリティ対策

 

そして、同サイトの強みのひとつがセキュリティ面。ほかの婚活マッチングサイトでは「好みではない相手にも、個人情報が知られてしまうのでは」「個人情報を知られるのが怖い」といった悩みがある人も多いはず。

ですが、ハートマッチにいがたでは先述の通り、交際が始まるまでは名前などのパーソナルな情報は開示されません。さらに、婚活を円滑に進めるためのこんなシステムも。

 

廣井さん「お引合せの申し込み時や交際期間中は、その会員のプロフィールが一般閲覧できなくなります。これは一度に多くの方とやりとりをすることを防止するためです」

一対一でじっくりやり取りをして、今後その人とどう付き合っていくかを決めることができる。それが大きな強みです。

 

引合せ後、サポーターが交際するかどうかの意思確認を行います。そこで両者が「もう一度お会いしたい」となったら、サポーターからお互いのお名前とお電話番号がそれぞれに伝えられ、直接連絡を取り合うことができるようになります。前回インタビューを行ったご夫婦が『サポーターを通して面と向かって言えないことを伝えたり、相手の気持ちを探ったりしました。親身になってサポートしてくれて本当にありがたかったですし、サポーターがいなかったら結婚まで至っていなかったです』と感謝を口にする通り、サポーターは交際期間中もしっかりとフォローをしてくれます。

 

廣井さん「2人の幸せを心から願ってできる限りのことはしたいと思っていますが、私たちの役割はあくまでフォロー。肩入れしたくなることもありますが、一定の距離を保って接しています」

 

本気で結婚を考え、向き合う意思を持った人にそっと手を差し伸べてくれるのがサポーター。ハートマッチにいがたでは、あくまで利用者の自主性に重きを置いていることが伝わってきました。

 


 

 

■ 未来を見据え、結婚と向き合う人にとっての強い味方

 

 

「地元志向」「ビッグデータを活用した相手探し」「セキュリティ面」…こうしたメリットを持つハートマッチにいがた。

経験豊富なマッチングサポーターが、新潟・長岡・上越の各地域にボランティアとして登録しています。2016年秋の導入から、2019年3月23日時点で29組の成婚実績を誇り、現在も多くの利用者が交際中。

廣井さんは最後に「結婚はゴールではなくスタート。そこからが大切になります。当サービスを利用してご成婚された方々には、この先もしっかりと支え合って歩んでいただきたいと願っています」と締めくくりました。

 

冒頭で述べたように、現在は数多くのマッチングサービスが存在しています。もちろんそれぞれに特徴があり、どのサービスを利用するかは慎重に考えなくてはいけません。今回お話を聞いてみて、結婚と向き合い、パートナーと新潟で暮らす未来を考えたときに「ハートマッチにいがた」は、きっと強い味方になってくれると感じることができました。

 


 

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