みなさん、普段の生活でタクシーって利用してますか？ 「新潟は車社会だからタクシーは縁遠い…」と思った方、タクシーをただの移動手段と思っていませんか…？ 否！ ここ最近のタクシーは進化しているんです、すごいんです。観光スポットを巡る観光タクシーをはじめ、陣痛が起きた時に駆け付けてくれる陣痛タクシーや、小さなお子さんのお迎えに出向いてくれる子育てタクシーなど。
今回は、ただの移動手段としてだけでなく、“おもてなし”や“暮らしの手助け”としても車を走らせる「万代タクシー」に取材をしてきました！
▲万代タクシーは、このグリーンとホワイトが目印ですよ。
キッカケは、出産を控えた友人夫婦から「万代タクシーの陣痛サービスにも登録したし」といった話を聞いたことだった。陣痛サービス…？ 何それ？ 万代タクシーのホームページを調べてみると出てきました「陣痛119番」。さらに調べていくと、興味深いサービスが続々と！
なかでも、気になったのが「新潟市4大ラーメンタクシー」。新潟のラーメンに精通したドライバーさんとラーメン談義を交わしながら、「新潟あっさり醤油」「新潟濃厚味噌」「燕背脂」「長岡しょうが醤油」の４種を新潟市内で食べ巡れるといったコース。どのラーメンも、約0.6杯分の麺量に調整した、ラーメンタクシー限定のオリジナル麺なのだとか。
「新潟あっさり醤油」は三吉屋 西堀本店で、
「新潟濃厚味噌」は東横 紫竹山店で、
「燕背脂」は滋塊で、
※写真は一杯分。
「長岡しょうが醤油」はめんくまで、
楽しめちゃうってわけです。料金は小型タクシーの2店舗食べ歩きコース（所要時間90分）で8,100円。貸し切り時間によって前後はあるものの、例えば4人で乗車しワリカンすれば、1人当たりの金額はリーズナブル！
▲こちらがラーメンタクシーのコースを開発した万代タクシー営業係長の粕谷 喬さん。「万代タクシーはキャッシュレス5％還元にも対応してますよ」。
取材に応じてくれた、営業係長の粕谷さんいわく「ラーメン好きな私が食べ歩いたお店の中から、おすすめしたい4店舗を厳選しました!」とのこと。そう、万代タクシーのドライバーさんたちは、かなりの地元ツウ。なかでも、この観光タクシーを運転できるのは、「ニイガタ検定」に合格し、さらに厳しい社内テストなどを突破した強者ばかり。
ほかにも、新潟清酒達人検定に合格したドライバーがガイドを務める「にいがた地酒タクシー」。
こちらは、新潟市内を短時間で効率的にめぐるコースから、一足伸ばして、城下町新発田をめぐるコース、ワイナリーと酒蔵を両方見学できる日本海・弥彦をめぐるコースの3種類がある。ちなみに、女性からの問い合わせ率ナンバーワンだそう！ これなら、お酒好きな人も車の運転を気にせず酒蔵巡りが楽しめるってワケ。
さらに、日本庭園や町屋などの伝統建築が集中している全長150キロの道のり「にいがた庭園街道」を巡る「にいがた庭園街道タクシー」。
厳選した庭園をまわる日帰りコースと、1泊2日のコースの2種類を用意。庭園に関する特別研修を受けたドライバーが案内してくれるから知識も深まるこちらは、秋のおでかけにぴったり。
▲取材時、タクシーに乗車させてくださったドライバーの本間一秋さんも「にいがた庭園街道タクシー」でガイドを務めてくれる一人です。
小回りのきくタクシーなので、目的地以外への立ち寄りもOK（料金は乗車時間によって変更）。既存のコースをカスタムして、オリジナルの観光コースを作ってもらうこともできるんです。また、観光タクシーには「北前船コース」と「豪農の館コース」もある。すごい、すごいぞ、万代タクシー！
冒頭で出てきた「子育てタクシー」は、4～12歳の子どもを対象としたタクシーで、新潟市中央区と東区に限り利用が可能。これもまたすごくて、子どもの一人での移動のお手伝いをしてくれる。利用には事前打ち合せをしっかりとしたうえで、専用の研修と保育実習を終了した「子育てタクシードライバー」が担当してくれる。保育園や塾のお迎えに行けなくなった時の救世主なのだ。各コースの詳しい利用方法は万代タクシーのホームページを参照するか、直接問い合わせてみてくださいね。
タクシーのサービス、進化してますよね！ 観光タクシーは年末年始に県外からゲストが訪れた際にも利用できそう。誰かに運転してもらう車で巡ったら、見慣れた景色も違って見えるかもしれません。新たなタクシーの楽しみ方、ぜひ体験してみてください。
■万代タクシー
新潟市中央区万代4-7-13
TEL：025-247-5211
営業時間：24時間
定休日：なし