「僕はず~っと、長年の夢が佐渡島に行くことだったんですけど、やっと2年ぐらい前に取材という形でかなったんですよ。そもそも僕は、『島』が好きで、なかでも佐渡は、『あんなに存在感あるS型の島は何なんだろう?』ってずっと思っていて。しかも、10年ぐらい前から狂言を始め、調べてみたら佐渡にはすごく能舞台がいろいろある。また、金山があってすごく栄えていた時代があったり、島流しなった人たちがそこで生かされてた時代があったり。なんか華々しい時代もあればちょっとダークな部分もあって、その陰と陽的が面白そうだと思って興味を持っていました」

 

 

 取材で訪れた佐渡は、想像と異なるもの。本やインターネットなどで得る情報とは違うものを肌で感じた。

 

「もっと田舎かなと思っていました(笑)。金山の山だったりとか、その金を取り出すために作っていたラピュタみたいな感じの所だったり、世界遺産(候補)がぽつんぽつんとあるんですけど、五感を研ぎ澄ませばなんか『昔こうだったんだな』っていう波動が残ってるような感じがしていてすごい良かったですね」

 

 

 そして、セインさんは、もし新潟に住むとしたら迷いなく「佐渡」を選ぶという。

 

「まず『島暮らし』に憧れていること。それと佐渡に行ったらオーガニックの農業的な事もやりたいんですよ。最近になってすごく土をいじりたくて。ウコン、ショウガ、ニンニク、そのあとにトマトやキュウリ、ダイコン。『生産者=セイン・カミュ』として発信していけたら面白いですね(笑)。海の幸も豊富なので自給自足に近い生活を佐渡でして、仕事があったら、『じゃあ行ってくるわ』って新潟に行ったり、東京へ行って仕事して。いいですね、こんな生活。ただ、もう少し暖かかったらうれしいんだけど(笑)」

 

 

 

セインさんから新潟へ >