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セイン・カミュさん、佐渡に移住して農業をやりたい!?

佐渡に移住して農業!? セイン・カミュさんに聞いた新潟のポテンシャル

 

 2月8日、「経営戦略としてのイクメン&イクボス」をテーマにしたセミナーが新潟県民会館で行われました。第1部の講演会には、二男一女の父親であり、“イクメン”をタイトルにした著書もあるタレントのセイン・カミュさんが登場。自らの経験をユニークな語り口で、観客の興味を引くトークを繰り広げました。
 そんなセインさんは、40年近い日本在住歴の中で、仕事でもプライベートでも何度も新潟を訪れています。国内外さまざまなスポットに出掛けているセインさんに、“新潟”を大いに語っていただきました。

 

 

「初めて新潟に来たのは……何年前だろう?37年も日本にいるからその中のどこかには間違いないですけど(笑)。新潟県警の一日署長でバイクに乗らせてもらったり。新潟に来てみると、魚がおいしいとか、お米がおいしいとか、お酒がおいしいとか、うまいものばかり! あと、自然が多いですね。この時期(インタビューは2月上旬)は日本海が荒れてる印象です。演歌で歌われるような(笑)」

 

 

「数えられないくらい来ている」という新潟での思い出を聞いてみると、印象的なエピソードが飛び出しました。

 

 

島暮らしに憧れているんです >

 

「僕はず~っと、長年の夢が佐渡島に行くことだったんですけど、やっと2年ぐらい前に取材という形でかなったんですよ。そもそも僕は、『島』が好きで、なかでも佐渡は、『あんなに存在感あるS型の島は何なんだろう?』ってずっと思っていて。しかも、10年ぐらい前から狂言を始め、調べてみたら佐渡にはすごく能舞台がいろいろある。また、金山があってすごく栄えていた時代があったり、島流しなった人たちがそこで生かされてた時代があったり。なんか華々しい時代もあればちょっとダークな部分もあって、その陰と陽的が面白そうだと思って興味を持っていました」

 

 

 取材で訪れた佐渡は、想像と異なるもの。本やインターネットなどで得る情報とは違うものを肌で感じた。

 

「もっと田舎かなと思っていました(笑)。金山の山だったりとか、その金を取り出すために作っていたラピュタみたいな感じの所だったり、世界遺産(候補)がぽつんぽつんとあるんですけど、五感を研ぎ澄ませばなんか『昔こうだったんだな』っていう波動が残ってるような感じがしていてすごい良かったですね」

 

 

 そして、セインさんは、もし新潟に住むとしたら迷いなく「佐渡」を選ぶという。

 

「まず『島暮らし』に憧れていること。それと佐渡に行ったらオーガニックの農業的な事もやりたいんですよ。最近になってすごく土をいじりたくて。ウコン、ショウガ、ニンニク、そのあとにトマトやキュウリ、ダイコン。『生産者=セイン・カミュ』として発信していけたら面白いですね(笑)。海の幸も豊富なので自給自足に近い生活を佐渡でして、仕事があったら、『じゃあ行ってくるわ』って新潟に行ったり、東京へ行って仕事して。いいですね、こんな生活。ただ、もう少し暖かかったらうれしいんだけど(笑)」

 

 

 

セインさんから新潟へ >

 新潟を訪れ、生活を体感すると共に、4年間ナビゲーターを務めた「アート・ミックス・ジャパン」では文化に触れる機会もあった。多角的に新潟と関わることであることが見えてきたという。

 

「新潟県の人たちって、他のどの県と比べてもすごい仲間意識と(新潟出身ということに)プライドを持っていますよね?初対面の2人が新潟出身だったときのあのガッツキ具合(笑)。他の県の人は新潟ほど熱くならない気がします。でもそれは、自分の故郷にプライドを持てるだけの素材があるから。米も海産物も酒もおいしいもん。逆にそれをもっと発信すべきだと思うんですよ」

 

 

「今の新潟は、方向性としてはすごく正しい方向に行っていると思うんですよ。『新潟をどう盛り上げようか』っていう事にアイデアを出し合っているのが見られるんですよね。アート・ミックス・ジャパンが特にそうだと思うんですけども、『新潟から世界に発信しようぜ』っていう、その考えがすごく正しいんじゃないのかなって思うんですね。ただ、新潟一県で頑張りすぎるのではなく、『周り(の他県)から力を借りてもいいんじゃないの』『そこはみんな(他県)力を合わせてやるべき事なんじゃないかな』って。新潟に良さを全面的に出しつつ、山形や福島、富山、長野、群馬など周りも巻き込む。考え方をちょっと変えるだけでさらにパワーが付くんじゃないかと思います。上杉謙信さんに見習ってじゃないですけど、周りの人達を上手く巻き込んで新潟がリーダー的存在になって、『COME ON!』って言ってくれると新潟を中心に周りが盛り上がっていくのかな。まだまだ新潟県内にも行ったことないところがたくさんあるので、これからもどんどん新潟に来たいですね」

 

新潟への熱い思いを語ってくれたセインさん。インタビュー終了後、Komachi編集長と佐渡話で盛り上がっていただけに、移住まで行かずとも、雑誌の企画で再び佐渡を訪れる日も近いかも!? 

 

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