こんにちは。編集部のニシムラです!
突然ですが、皆さんは佐渡へ行ったことはありますか?私は小学生の修学旅行で一度行ったきり。佐渡金山の世界遺産登録を目指して盛り上がる佐渡には、もう一回行きたいな~と思っていましたがなかなか行けず…。
しかし先日、三条のアウトドアメーカー「スノーピーク」が主催する「LOCAL WEAR TOURISM」という体験ツアーに参加する機会にも恵まれ、人生2度目の佐渡訪問ができたのです!
というわけで佐渡へ!乗ってきました、カーフェリー!
2時間半ほどで佐渡に到着!新潟港から両津港までは、カーフェリーで2時間半、ジェットフォイルなら約1時間と、意外と近いんですよ。
そもそも「LOCAL WEAR by Snow Peak」とは、土地の風土や技法に特化したものづくりを生かしたスノーピークのアパレルラインのこと。日本の素晴らしい産業を一人でも多くの人に知ってもらいたいと、まず第1弾としてスノーピークの本拠地・新潟をセレクト。
明治4年創業という歴史を持つ栃尾の染色・織物メーカー「港屋」の伝統工法「先染め織物技術」を使って、現代風にアレンジしたアパレルアイテムを開発しました。
さらに、地方の後継者不足問題に目を向け、その土地に根付いたさまざまな職業を体験するツアーを企画していて、そのツアーこそが今回参加した「LOCAL WEAR TOURISM」なのです。第1弾はデザイナーが「LOCAL WEAR by Snow Peak」の発想を得た、原点となる佐渡島。佐渡の農業遺産に登録され、絶景として注目されている岩首昇竜棚田で田植え体験をします!
今回のツアー参加者は20名ほど。まずは、カキの養殖で有名な「加茂湖」へ。河川からそそがれるプランクトンが豊富で、大ぶりで濃厚なカキが育つんです!だから加茂湖は養殖に適しているそうですよ~。そんなおいしいカキも、実は今後継者不足に悩まされているんですよね。
といったツアーの説明が、今は使われなくなった船屋を舞台に行われました。さすがスノーピーク!といったセンスのある演出です。写真では見えにくいですが、向こう側にはキレイな湖が広がっているんですよ!
続いて、宿泊地となる「椎崎諏訪神社」へ。スノーピーク主催のツアーというだけに、今日は神社の境内でのテント泊なんです。特別に宿泊許可をいただいたそうですよ!
境内には能舞台も。
佐渡は能を広めた世阿弥が流された島だそうで、現在でも能舞台が残っているんです。境内にあるのも珍しくない光景なんですよ!
まずは寝床の確保から!ということで、早速テントを立てていきます。使う道具はすべてスノーピーク製品!
ですが私、テントを立てるのは初めて。何も分かりません…
でも心配ご無用!スタッフさんが1人付いて丁寧に教えてくれるので安心です!
さすがと言うべきか、今のテントってこんなに簡単に立てられるんですね!組み立てる順序や行程がとっても分かりやすい!
初心者&女性の力でも立てられて、30分もかからずに完成しました。(ほとんどスタッフさんのおかげ。)
一汗かいたところでお腹が減ってきました…夕食は佐渡食材のBBQとのこと!
地方での働き方を体験できる、スノーピーク主催のツアー「LOCAL WEAR TOURISM」。1日目の夕食はすべて佐渡の食材を使ったBBQです!
まずは、ハム専門店「へんじんもっこ」のソ-セージ!ドイツで行われる国際コンテストで金賞に輝くなど、数々の賞を受賞しているんですよ~!
続いて大ぶりのサザエに…
ぷりっぷりのカキ…!!
なんて贅沢。
夢中になりすぎて撮り忘れてしまいましたが、カニ汁もありましたよ!
夕飯が終わると、境内にある能舞台で民謡の鑑賞会。
こんなに近くで見られるなんて!最後には自然と手拍子が起こっていました。
今日見てきたものがどれも失われつつある文化なんだな、と今ツアーの意義を改めて感じる夜になりました。
(写真提供:スノーピーク)
2日目!スノーピーク製のテントのおかげか、ぐっすり眠れました。気になる朝食は、「ホットサンド」。
パンにハムやチーズを乗せて、表と裏を1分ほど焼けば…
完成です!焼き加減がナイスすぎます。これまたスノーピーク製品!(ほ、ほしい…)
できたてのホットサンドを片手に、神社の裏手にある展望台へ。加茂湖を一望できる丘でコーヒー。なんていい朝!
湖に浮かぶイカダはカキを養殖しているものなんだそう。昨日のカキ、おいしかったな。
この場所でスタッフさんが朝食の準備中になんと野生のトキを見たそうですよ!私も一生懸命探したのですが見つからず…
いよいよメインイベントである岩首昇竜棚田での田植えです!
メインイベントである岩首昇竜棚田での田植えを残した、スノーピーク主催の「LOCAL WEAR TOURISM」。
田植えを行う岩首昇竜棚田は、絶景スポットとしても有名なんですけど、実際はどうかというと…
見てください!この絶景!(晴れてよかった。当日は雨予報でした。)
まずはご自身も米農家で佐渡棚田協議会の大石さんからお話を伺います。
大石さんが身に付けているのも「LOCAL WEAR by Snow Peak」。サマになっています。
実は、佐渡の棚田は世界農業遺産(GIIAHS)に登録されていて、100%湧き水と雨水を使用しているんだとか。そんな貴重な棚田で田植えができるとは!
今回、田植えを行う田んぼは約300坪。絶景の一部を自分の手で作れるなんて…気合が入ります!
(写真提供:スノーピーク)
勢いよくスタートし、最初は順調だったのですが…
腰が痛い。つらい。
分かってはいたけど、ずっと腰を曲げた状態で作業するのって想像以上につらいです。あとは植えるだけ!という状態にしてもらってもこんなに辛いのに、昔はここまで歩いて棚田を登り、機械を使わずに全部手作業で田植えをしていたなんて。考えただけでも大変です…!
田んぼは意外とぬるくて、直接土を感じたい!と裸足で田んぼに入っている人が多かったですね。「苗ちょうだい!」と自然と参加者同士で声を掛け合っていたり、農家の人からアドバイスをもらっていたり…皆さん笑顔でとっても楽しそうでした!私は自然にこんなに反応したのは何年振りだろう…と、ちょっとノスタルジックな気分に浸ってしまいました。
(写真提供:スノーピーク)
1時間程度で予定の範囲の田植えが終了。300坪の広さで、うまくいけば400〜500キロのお米が収穫できるそうです!
どうでしょう!機械には負けますが、なかなかキレイに植えられたのではないでしょうか。
田植え後は、この地域で収穫したという佐渡のお米!と、地元の方が作ってくださったおかずたち!で昼食です。結局こういうご飯が1番おいしいんですよね…。炊きたてのご飯にそれぞれ好きなものをのせて、青空の下でいただきます!
田植えの後で、よりおいしく感じられました!
キレイな棚田の景色を守りたい!オシャレにアウトドアを楽しみたい!佐渡のお米がおいしい!という、どんなに小さなきっかけでも、今回のツアーを通して改めて佐渡の魅力を知れたような気がします。佐渡でしかできない体験が盛りだくさんでした。
佐渡だけでも、これだけ知らない素晴らしい文化がたくさんあるので、全国にはもっと守っていかなければいけない伝統があるんだろう、と考えさせられるツアーになりました。今後も第2弾、第3弾、と続いていくそうなので、個人的にもチェックしたいですね。
9月頃には、今回植えた苗の収穫ツアーも検討中とのこと。自分が植えたお米が気になるので、また来てみたいですね!
スノーピーク
[電話番号]0120-010-660(通話無料)
[営業時間]9時~17時
[定休日]土・日曜・祝日
[備考]ツアーは既に終了。次回開催日は未定