4月14日、朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターで、卒業記念公演「北原里英卒業コンサート~夢の1115日 新潟の女になりました~」を終えた北原里英さん。
第1回のインタビューでは、「卒業コンサート」について語っていただきましたが、最終回となる今回は、昨夏に卒業を決めてからの話、そして卒業後のこれからの話をたっぷり伺いました。
昨年8月に卒業することを発表して卒業記念公演まで約8カ月。その間、NGT48のキャプテンとして濃密な日々が送れたといいます。
「終わってみたら早かったなって思いますけど、充実した時間を過ごせたと思います。もともと私は、思うことがあってもあんまり注意しないタイプだったんです。でも卒業を発表した後は、『今言わないでいつ言うんだ』って思いがあったので、メンバーに対して気になることがあったら言うようにしていました。でも、私の変化よりもメンバーの変化の方が大きかったんじゃないかなと思います。私が(NGT48から)本当に居なくなる日が来ることを自覚して変わったメンバーもたくさんいます。いい意味でメンバーの自覚を促すことができました」
卒業発表後、北原さんと一緒に過ごせる残り少ない時間の中で変化を感じたメンバーは、最新シングル「春はどこから来るのか?」でセンターを務めた本間日陽さん、そして公私共に仲が良かったという村雲颯香さんだと言います。
「みんな少しずつ変わったとは思います。荻野とかはますますしっかりしたような気がしますし。でもメンバーの中で一番『ちゃんと自覚を持って残り時間を過ごそう』としていたのは日陽かな。一緒に過ごせる残り時間への意識が強すぎて、会う度に『あと1カ月半ですよ』『あと2週間ですよ』って言ってきたり。残り1週間になったら、『あと168時間ですね』って急に時間で表してきたり(笑)。本人に『日陽はいつもカウントダウンしてくれるね』って言ったら『メンバーはみんな分かってないんですよ。みんな里英さんがいなくなることを実感してないんです』って焦っていて。『ちゃんと一緒の時間を実感しておきたいんです』って言っていました。
あとはもふ(村雲颯香)ちゃん。もともとしっかり者だったんですけど、卒業発表してからますます自覚が芽生えて、メンバーの“しっかりしていない所”が余計に目に付くようになったみたいで。いろいろと思うことがあったみたいです」
村雲颯香さんは卒業コンサート、その直後に行われた囲み取材でも号泣していました。
「表では泣かないようにする子だし、(高倉)萌香とかが激しく泣くので、あんまりバレてないと思うんですけど、実はメンバーの中で一番激しく泣いていたのはもふちゃん。人前では泣かないように努めるんですけど、過呼吸になるくらい泣いていました。」
2008年にAKB48のメンバーとしてデビューして約10年、NGT48に移籍してから3年というアイドルとしての歩みを、北原さんは「人生そのもの」だといいます。
「(AKB48グループに)10年間いたので、さすがにあっという間ではないです 。楽しいことだけではなく、いろいろなことがありました。ホントに青春時代をAKB48、NGT48で過ごしてきたので、そうじゃない自分が想像できない。私の人生そのものです」
3年間を過ごした新潟では、お気に入りのお店やスポットもたくさんできたといいます。
「ラーメンも大好きですし、新潟は回転寿司でもお寿司がおいしいじゃないですか! たくさん食べましたね、お寿司。特にお気に入りのお店(回転寿司店)があって、よく行ってました。卒業コンサートの翌日にも、新潟に来てくれた家族や地元の友達を連れて行きました。みんな大満足でしたね」
今後はNGT48の看板を下ろし、1人の女優として活動していきます。
「不安はあるんですけど、生活がガラっと変わるんだろうなと思うとすごい楽しみです。この春から新社会人として新生活を送る皆さんと同じフレッシュな感覚です」
新しい生活が始まっても、新潟との縁を大切にしていきたいといいます。
「私、新潟がすごい好きなんですよ。メンバーも『泊まりに来てください』と言ってくれるので、これからもできる限り来続けたいです。そして、これからはNGT48のライバルとして、NGT48がやっている新潟のCMを1個づつ全部奪い取ってやろうと思っています(笑)。新潟での3年間は、私にとって特別なもの。全然そんなタイプの人間じゃなかったのに、キャプテンをやることで成長させていただきました。本当にありがとうございました。新潟との縁を大切に、今後も新潟県に貢献できるような仕事をやっていけたらと思います。そして女優として新潟県の皆さんが誇りに思えるような活躍ができるように頑張っていきたいと思います。新しいメンバーが入ったり、組閣してNGT48も変わっていくと思います。引き続き、NGT48と、北原里英の応援をよろしくお願いします」