◆鍼灸ってなんなのか    
 
――そもそも、鍼灸って何なんですか?
山本さん「東洋医学の『五臓六腑を整える』という考え方にもとづき、体の不調を根本から取り除く治療法です。2,000年前から受け継がれてきた、長い歴史を持つものなんですよ」    
 
――そんなに昔から!長く取り入れられてきたということは、それだけ効果が期待できるということですよね。でも…針ですよね。痛いんでしょう?
山本さん「それじゃ、刺してみますね」
 
  えっ…
 
 
あれ?痛くない…。
 
  ためらいもなく何本も針を刺していく山本さん「誤解されている方が多いと思うのですが…極細の針を使うので、痛みはほとんどないんです。体に刺す長さもほんの数ミリなので、『刺さっている』という感覚もあまり無いと思いますよ。どうですか?」
 
  たしかに、刺す瞬間だけ少しくすぐったい程度で、痛みは全くといっていいほど感じませんでした。刺してもらった後も「本当に刺さってる?」と思うくらい。
  でもこうなってくると逆に気になるのが、その効果。
 
  ――痛くないのはうれしいのですが、どうして針を刺すだけで不調を改善できるんですか?
山本さん「針が体に入ると、体が異物ととらえます。すると、それを除外しようとして血流が良くなったり、抗炎症作用という体を守るための反応が活発にはたらくことで、免疫力の向上につながるんですよ」
※効果・効能には諸説あり
 
――なるほどー。さすが、長きに渡って治療法として取り入れられてきただけありますね。
 
山本さん「ちなみに東洋医学的に見ると、体には経絡(けいらく)という線路が何本も走っていて、流れが悪くなっていたり、渋滞が起きているところを、“ツボ”という各駅を使って体の流れを良くしていく…ということをしています」
 
 
 
とはいえ、自分の腕が針だらけになっている画はかなり新鮮…。
ちなみに施術ではすべて使い捨ての専用針を使用。衛生面でも安心ですね。
 
 鍼を体験したところで、続いては「お灸」のお話を聞いてみました。
   
まだまだ続く、ディープな鍼灸ワールド >