スコットランド北西部ハイランド地方で発展した格子柄の織物「タータン」。日本人にも昔からなじみの深いものですね。マフラーやストール、バッグなど、何か1つはタータン柄のアイテムを持っているのでないでしょうか?今回、この柄をテーマにした企画展「タータン展 伝統と革新のデザイン」が2020年3月1日(日)まで開催されている新潟県立万代島美術館(新潟市中央区)へ行ってきました。

 

アフタヌーンドレスがお出迎え


展示室の入り口にはアフタヌーンドレスが。約150年前のもので、緑と青の地に赤と黄のラインが入っているデザインが印象的です。

 

タータンの定義を知ろう


柄やパターンの違いは基本形を基にさまざまなバリエーションがあります。それぞれに名前が付いていたり、一部にはデザインの解説も。自分の持っている物や、お気に入りの柄がどれになるのか見つけるも楽しい!

 

時には着用禁止令も?


歴史や文化を紹介するエリア。着用禁止令が出た時代もあり、その背景について知ることができます。タキシードに相当する正装の男性用キルトなども展示されています。

 

現代ファッションへ。多様化するタータン


こちらのエリアでは海外のデザイナーが製作したジャケットやスカート、ドレスなどが展示されています。柄をアクセントにした品のある独自のスタイルが目を引きます。

 

タータンが日本にやってきた!

タータンの布地が日本に本格的に輸入されたのは明治以降。最初は高価な贅沢品でした。ここでは当時のファッションを知る広告や雑誌、実際の衣類や靴が並べられ、どのように日本人に取り入れられるようになっていったのかを紹介しています。

 


また今回、長岡造形大学の学生による「トキ」をイメージしたオリジナル柄3案が試作されました。その中の「十祈(トキ)」は優しい色合いがかわいらしいです。

 

ミュージアムショップ「BANBI」では記念グッズが販売されています。

 

 

伝統の柄を大切にしながらも、今も進化し続けるタータンの魅力に触れられる企画展でした。

 

 

「タータン展 伝統と革新のデザイン」

 

〈会期〉2020年3月1日(日)まで

 

〈休館日〉2020年1月20日(月)、2月3日(月)

 

〈会場〉新潟県立万代島美術館

 

〈住所〉新潟市中央区万代島5-1 万代島ビル5F

 

〈時間〉10時~18時(観覧券の販売は17時30分まで)

 

〈料金〉一般1,100円、高大学生900円、中学生以下無料

 

〈問い合わせ〉
新潟県立万代島美術館
電話025-290-6655