第一線で活躍するリーダーたちの熱い思いを発信し、理想的な働き方のヒントを届けることを目的にスタートした「美DANプロジェクト」。テレビ、雑誌、Youtubeといったクロスメディアで展開し、今注目すべき8人のリーダーたちの経営哲学や働き方を、より多くの人に向けて発信していくプロジェクトです。

今回の記事では、新潟Komachi12月号に掲載された4人のリーダーたちを、誌面未掲載カットを交えてご紹介します!(前編はコチラから)


#05 INSIGHT LAB 株式会社 代表取締役社長 遠山 功さん

新潟のIT業界を盛り上げたい。

「独立は若さ故の勢いでした」と笑いながら当時を振り返る遠山さんは、東京・新宿に本社を構えるDX(デジタルトランスフォーメーション)活用会社のINSIGHT LAB・代表取締役社長。東京を拠点に札幌、大阪等県外にも支社を持ち、自身では著作も出版している。

遠山さんは生まれも育ちも東京で、高校時代からプログラミングを学び、27歳で起業。経営の事は起業してから猛勉強したそうです。

起業後、「飛び過ぎたDXの提案をして理解されずに怒られた事もあります。ただ小さな失敗は大きな成功へ繋がると思っていますので、オンライン・オフラインでも多くの自治体や企業にプレゼンしました。コロナウィルスの影響で多くの方と面会出来なかった時は大変でしたね。」と苦労話も。

遠山さんと新潟の結びつきはお父様に遡る。「父が村上市出身だったので幼少期は夏休みになると瀬波で過ごしていました。おかげで温泉街は海の近くにあるという固定観念が生まれたんですよ」。今では家族の誰よりも新潟に来ており、「村上市は魂の原点」と。その理由を尋ねると、「起業当初から悩んだりうまくいかない時に先祖のお墓参りへ行きます。そうすると気持ちが静まって力が湧いてくるんです。」と遠山さん。

数年前に「新潟にも会社を作ってくれないか?」と親戚からの嘆願と自身の新潟を活性化させたいという想いが重なり、2020年に新潟研究開発センターを設立。新潟大学と地域データ分析基盤の共同開発を行っています。

「IT関連の仕事は関東などの大都市にしかない。だからみんな県外に出てしまう。地元に学べる環境を作り、働く環境があればと考えています。今すぐじゃなく10年後への投資です。今のうちに人材を育成して、2030年の新潟のIT業界が活性化し、新潟が盛り上がってくれればうれしいですね。いずれは村上市にも会社を作る予定です。」IT豊作を目指し、遠山さんは種を撒いています。

INSIGHT LAB
新潟市中央区東大通1 – 7 – 7 I M AⅢ3階A室
025 – 250 – 1353
https://www.insight-lab.co.jp


#06  株式会社マルト長谷川工作所 代表取締役社長 長谷川 直哉さん

LOVE SANJO

三条市で作業工具や理美容製品を製造・販売しているマルト長谷川工作所は大正時代から続く歴史のある会社。1万坪に及ぶ敷地で「MADE IN SANJO JAPAN」に拘り全工程を一貫生産で行い、国内だけでなく世界30カ国以上に輸出もしている。

主力となっているKEIBAブランド。機能美にこだわっている創業時からのコチラは、当時三条の象徴だった三条競馬の競馬馬から生まれたモノ。初代社長の三条愛の結晶だったそうです。

長谷川さんはイギリス留学をしていた学生時代に車好きが高じて貿易会社を起業。地図を片手にヨーロッパ中を巡り交渉したそう。

「その経験から、どんな国籍や人種の方とも動じる事なく接することができるようになりました。それが海外のお客様との関係構築に役立ちましたね。遠く離れた場所で客観的に地元や家業の事を色々と考え、徐々に事業継承をする気持ちになりました」。

2011年に4代目代表取締役に就任。現在はKEIBA、MARUTO、Paddckのブランドを展開。世界各国の様々な分野のプロフェッショナルに愛用されている。

近年はモノづくりのみならず、「爪から健康とスポーツパフォーマンスを考える」をテーマに提案する教育プログラム、マルトメソロジーにも力を入れています。

長谷川さんは日頃から大切にしていることがあるそう。それは「ゲンを担ぐ」という事。

「下着の色は曜日で違いますし、大きな商談を成功させた時に身に着けていたモノを、次の大きな商談でも着用したり。日頃のルーティーンも大切にしていますね。ちなみに大事な商談では紫を着用しています。」

経営者としての長谷川さんは、「謙虚さ・プラス思考・勉強熱心を忘れず、常に経営の感度を磨き、ほかと違う発想や次の一手が打てる体制を考えています。そして、自社を愛し、会社のある三条を愛し、来る創立100周年に向けて日々奮闘しています」。

常に先を見つめる長谷川さんの眼差しは、優しくも強い力を持っていました。

マルト長谷川工作所
三条市土場16 – 1
0256 – 33 – 3010
https://www.keiba-tool.com/