新潟県立万代島美術館で7月7日から始まった「ジブリの動画家 近藤勝也展」。スタジオジブリ作品を支える動画家の1人、近藤勝也さんがこれまで描いてきた「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」をはじめ、スペシャルアニメ「海がきこえる」、3DCGアニメーション「山賊の娘ローニャ」などの、キャラクターデザインの仕事を中心に、アニメーション原画、広告用イラストといった、多彩な作品約500点が展示されています。

 

7月6日に行われた開場式では、近藤勝也さんをはじめ、多くの関係者・メディアが出席し、展覧会のスタートを華々しく飾りました。

 

近藤勝也●プロフィール
1963年生まれ、愛媛県新居浜市出身。85年に「天空の城ラピュタ」の制作に参加し、90年スタジオジブリへ入社。92年に退社しフリーに。その後は、「海がきこえる」(93年)のキャラクターデザインと作画監督、「崖の上のポニョ」(2008年)では作画のほか、主題歌の作詞も担当。「コクリコ坂から」(11年)でキャラクターデザインを再び手掛けた。

 

それでは、展示室内を巡っていきます。


「スタジオジブリ時代」エリアには、「天空の城ラピュタ」「魔女の宅急便」など人気作品をはじめとするイメージボード、ラフスケッチなどが並んでいます。監督らの意思をくみ取り、イメージに沿ったものを形にすべく膨大な数を描くことを要求されますが、どれもキャラクターの表情、しぐさ、一つ一つがイキイキと表現され、物語のワンシーンを見ているかのようです。

 

子どもの頃に夢中になって見ていた思い出のアニメたち…。名作を生んだ元となる原画と今、対面できたことにちょっと感動です。

「多岐にわたる活躍。描くことに夢中だった少年時代」(次のページへ)