今年の冬は特に寒い。過去にないぐらいの寒波が襲う新潟ですが、ポジティブに考えれば、この寒さで熱々の鍋がおいしく食べられたり、燗酒のありがたみを感じることができます。
そんな中でも、冬に飲みたくなる日本酒が「しぼりたて生」です。
今の時期、酒屋さんでも見かけることが多くなりますね。

 

毎年11月~3月に登場する「しぼりたて生」

そもそも、「しぼりたて生」とは。
通常日本酒を仕込む過程では「火入れ」と呼ばれる加熱処理を施します。これは劣化を防ぐために欠かせない作業なのですが、「生酒」は一切加熱処理をしません。さらに、毎年11月~3月の時期にお目見えする「しぼりたて生」は、新酒をしぼってすぐのフレッシュな生酒のことを言います。

そのおいしさを体験するために、佐渡の加藤酒造店にお邪魔しました。
生産された日本酒のうち約7割が島内に出荷されている酒蔵です。
代表銘柄の「金鶴」は地元の晩酌に欠かせない一本といっても過言ではないでしょう。

 

「金鶴」のしぼりたて生を試飲してみました。

通常の金鶴(本醸造)は、すっきりした飲み口で料理に寄り添う味わいが特徴です。
一方、「しぼりたて生」は若々しい香りが広がり、芳醇な旨味とコクが心地いい余韻を残してくれます。本醸造クラスとは思えない完成度で、蔵の丁寧な仕込みを感じることも。
これで四合瓶が920円とはコスパ高すぎです!

 

せっかくなので「活性にごり酒」も!

佐渡市沢根にある加藤酒造店では、試飲ができますせっかくなので、今が旬の「純米 風和(かぜやわらか) 活性にごり酒」(720mL・1,400円)もいただきました。

佐渡産「五百万石」を使用した活性にごり酒。見ての通り、白い澱(おり)が残っていて、酵母が発酵して生まれた炭酸もあります。
グイッと飲むとシュワシュワと炭酸が弾けて、濃厚な旨味が口中に広がっていきます。
やや辛口タイプなので、キレがいいのもポイントです。

試飲はもちろん、購入することもできます。取材で訪れた日は地元の方々が一升瓶を求めて来店していました。

佇まいもステキです。入り口には杉玉がつるされていて、「金鶴」の暖簾もいい雰囲気を醸し出しています。
なかなか訪れる機会のない、蔵元で日本酒に触れられる場所。
ぜひ佐渡に訪れた際は、旅の目的地のひとつとして暖簾をくぐってみたいものです。

 

 

加藤酒造店
[住所]佐渡市沢根炭屋町50
[電話番号]0259-52-6511
[営業時間]8時30分~19時
[定休日]1月1日・2日
[駐車場]あり